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【 決戦 そして… 】
闇の女王は強大だ。
もとより女王の写身であるのだから当然であるが、純粋な破壊、純粋な悪とはそれ程に力がある。
空間を削る様な激しい戦いの中で、ファニーはかなりの深手を与えたものの、自身もまた満身創痍であった。
視線だけで核爆発を連発してくる闇の女王には、あと一撃の決定打を与えることは難しい。
だが、それは闇の女王も同じであった。
『はぁ…はぁ……次が…最後ね。』
「……………………。」
闇の女王の感情の欠落した瞳の中にも、生命を使い切る覚悟が宿る。
この戦いを終わらせる為には、相手に自分の生命を直接叩き込むしか方法が無い。
『 ……アック…… 』
次の瞬間、闇の女王とファニーの間合いはゼロになり、互いの胸の核を正確に貫く手刀が交差する。
『おいで!』
ファニーの胸には、闇の女王の切先を阻む青い光が弾け、ファニーの掌底は闇の女王の核に生命の奔流を叩き込んだ。
【 たった一つの大切なもの 】
波音が聞こえる。
見渡せば青い空に、透き通る青い海。
白い砂浜に座っている、青い髪の少女。
僕は、その少女の手のひらに乗せられて…。
『もう…。本当に…のろまなカメなんだから。』
優しい汐風に乗って、心地良い波の音が聞こえる。
『…おかえり、アック。』
そして少女は優しく、その青く小さなカメを抱きしめた。
~おしまい~




