神様ですか?
『おめでとう。良くここまで辿り着きましたね。』
暖かい…
暖かいイメージが僕に語りかける。ここが天国ってところか?
生きていた時の記憶は思い出せないけど、自分は死んだのだと理解していた。
「貴方は神さまですか?」
『そうですね、そうとも言えます。あなたを地球に送り、試練を与え見守って来ました。何度も何度も転生し、あなたは幾度もの人生を経験して来たのです。』
「何も思い出せないのですが、僕は……自分は……」
『記憶などは無意味です。それは魂の成長の為の道のりに過ぎないのですから。地球から肉体を借り、人としての人生を体験しただけなのですよ。』
「え…?」
『多くの魂があなたと同じ様に、地球で修練しているのです。もちろん地球由来の魂や、私の様な存在が他の目的を持って地球に送った魂もいますが。』
この時になって、ようやく今の自分には体という人型の容れ物が無い事に気付いた。
『地球は特別な星なのです。様々な星の魂達が、様々な体験をする為に作られた、唯一無二の星。』
すると、途端に今まで包み込まれていた暖かな空間が消え、星々と黒い光の中に放り出された。
『見えますね。あれが私です。』
「あぁ…綺麗だ……。」
僕の目の前には、ただ、ひたすらに青く輝く惑星があった。
『あなたも私から生まれた魂。私の分身。おかえりなさい。』
優しく抱きしめられる様な感じに包まれて、僕は眠りについた。




