これこそが愛の力、ひなはそう断言します
(平和を祈る為に、僕はいつも通り想い出の丘に来ていた。運命の相手とやらを見るために、想い出の丘に来ていた。)
ふふ、運命?意味分かんないよ。他人の事なんか信じても、裏切られてしまうだけさ。
「あっあの子☆」
女の子が近付いてきた。歳は僕より下くらいかな?小さい子だからと言って、僕はもう信じないよ。もう、騙されたくなんかないから。
「やっぱり、悲しそうなお顔してる。」
悲しそうな顔ねえ。
「どーしたの?瑠美が助けてあげる♡」
瑠美?ふっ、助けるだって。
「んー。いっぱい綺麗なおほしさまだね。」
僕は騙されない。可愛い子だなとか思ってないもん。
「ねーねー♡」
「僕に構わないでよ。」
もしかしたらこの子が『運命の相手』って奴?…な訳ないか。
「ごめん、なさい…。」
女の子は、泣きそうな目で見上げてきた。うっ、可愛い…。しばらくすると、諦めたのか去って行った。
しかし少し離れたところで横になった。ああもうなんなのさ!
「どうしたの?」
僕は女の子のところに行き、つい話し掛けていた。
「あなたを、助けたいの。」
僕を、助ける…?
「ふふふ、面白い事を言うんだね。」
初めて会ったはずなのに、助けたいなんてさ…。
「寝っころがってみなよ。嫌なこと、忘れられるよ。」
油断しちゃダメだ。寝たりしたら…。
「そうかな。」
僕はその場に倒れた。何だろう、操られてるみたい。この子の言葉に逆らえない。
ああ、綺麗な星空だな。このまま、吸い込まれちゃいそう…。
「って!ああもう!子供はさっさと家に帰れ!!」
「ひっ!うん、ごめんなさい。」
女の子は再びしゅんとして、とぼとぼと歩いて行った。




