夢、見る、違う。夢、叶える。
「ふにゅっ!おはよ。…瑠美、どうしたの?」
僕が目を覚ますと、瑠美が僕の顔を『じー』っと見つめていた。
「ねえ、どうしたのさ。」
「葵、もうちょっと休んだ方がいいんじゃない?今これ以上戦うと、また発症しちゃうと思うわ。」
でもな…。留守番はそんな好きじゃないんだよな…。
「お前は、ゲームででも暴れてろ。」
永希様いたんだ…。2人きりだと思ってたのに。
「2人きりじゃなかったんだ…。」
考えていることがそのまま口から出てしまった。
「俺は邪魔だと?」
ん、まあそうだね。
「葵、永希さん凄い心配してたのよ。片時も離れず、ずーっとこの場所に居たんだからね。」
知ってるよ。とっても優しい永希様、は誰にだってそうするよ。
「葵が寝てる間に、結構平和になっちゃったぜ。もうお前が居なくても大丈夫だから、ゆっくり休んでていいぞ。」
平和になんて、なってるわけないじゃん。
「じゃあお言葉に甘えて、戦いは当分休ませてもらいます。よしっ瑠美!明日は予定あいてる?」
「えっええ。」
「じゃあ久しぶりに、デートに行こう♪」
瑠美と2人で遊びに行くなんて、最近全然なかったからな。
「わぁいっ☆本当に一緒に!?ぐへへへ。」
おっさん風の笑声はともかく、やっぱ可愛いな。
「瑠美、いつもありがとね。」
「はふっ♡失礼しましたっ!!」
僕が頭を撫でようとすると、瑠美は部屋を駆け出てった。
「変わらねぇな。あのころからちっとも…。」
「あっはは、でも永希様だってちっとも変わってないよ。」
「そんなもんだよな。」
その後僕達は、夜までゲームをやってた。永希様は暇じゃあないのに、僕に付き合ってくれた。
本当に、平和が戻ってるんじゃないか。
本当にあのころと、同じなんじゃないか。
そう思っちゃうくらい楽しかった。
「いつか、み~んなが幸せになればいいね。」
「バーカ。俺達が作るんだよ。そんな未来を、そして誰にも壊させはしない。俺が、国王としてな。俺が任された未来に、戦や悪は1つもないはずだからな。」
そうだよ。僕達が、み~んなを、幸せに…。
皆、笑顔…。これが現実になれば、いいな…。いや、現実にするのか…。……。




