貴方と過ごした時間を。私ね、大切にするわ。
男の子が出現した。見たことあるような、そんな気がするような気がする男の子ね。
「久しぶりだね。覚えててくれたかな?」
久しぶり…。むうぅ、誰だっけな。
「ほら、綿あめ草原に戻してあげたでしょ?」
…ああ!分かったわ。あの、草に吸い込まれたとこにいた。でもあそこって、下に落ちて行ったのよね。もしかしてあの場所が、悪世界ってとこなのかな?
「さやくんのことは、私が預かっておくよ。まあ、君達が助けに来ても、それはそれで面白そうだけどね。あの時はもうこっち来ちゃダメって言ったけど、君達は充分罪を犯したから構わない。心行くまで暴れてくれたまえ。くっくく。じゃあっ。」
男の子が消えた。でも、さやが無事で良かったわ。
「いや、分からないぞ。実際にさやちゃんの姿を見た訳じゃないし。」
つまり、嘘かもしれないと。
「生きてると思いましゅよ。」
ん?何で?
「死なせておいたらもったいないじゃにゃいですか。」
もったいないって。それに、落ちちゃったし…。
「葵に伝えておきましゅよ。」
葵に?何で?
「え、うーんと。あっほら、さやが捕まってるんだったら、広子と一緒にいりゅんじゃにゃいかなー、って思って。」
そうねえ。だから広子のとこにいってる葵にってこと?葵じゃなくてもいいんじゃない?
「ちょっと待って下しゃいね。」
蘭がぶつぶつと言い始めた。
「ふう。葵に伝えますぃたよ。」
魔法って便利ね。いいなあ。
「ボクは、沙都子を優先したいでしゅ。さやのことは、あっちに任せまそう。」
そうね。沙都子を助けないと。
「でもここ、どうすればいいんだ?助けるっつったって、何するんだよ。」
本当ね、何も出来ないわ。’’敵’’が出てくれた方が、分かりやすいんだけどな。
「土でしゅ。穴の底の土。」
ふぇ?何の話?
「愛する娘の為なーっ!!」
「黙れ親バカ。」
本当よ。いきなり現れて喋り出したお父さんを、永希が蹴り飛ばした。
「いってー!何すんだよ。親バカとは失礼な奴だな。父親が娘を愛するのは、当然だろ。( ̄^ ̄)」
「優斗さんは少し重症だと思います。」
本当よ。まあ、私としては悪くないけどね。
「仕事終わったから助けにってことにして、暴れに来たよ。」
「星空なんとかBチーム!!」
葵とさっきの女性も現れた。星空なんとかBチーム?
「久しぶりに暴れたら楽しかったんで、もっと暴れたいなー!!と思って来ちゃったよ。だからもう帰っちゃっていいよ。」
何それ…。
「しょうでしゅきゃ…。」
「まあ、葵がそう言ってるんだし、雪んとこ行きましょ。…ここ怖い。」
「分かった。蘭ちゃん、戻ろう。」
「2人がそう言うにょにゃら。」
光で何も見えなくなり、小屋に出た。
「わたしの力、戻ってないだよ。どうしてだよ。」
「葵が今頑張ってまひゅ。ちょっと待ってれば大丈夫ですよ。」
あれ?結局さやはどうなったんだろ。
「さやはどうしたのよ。」
「えー、ボクも分からないでしゅ。葵に伝えはしましたけど…。」
でも葵、仕事終わったって。
「大変でいやがるのですっ!!」
ちよこが飛び込んできた。大変って?
「悪世界と華世界が戦っていやがるのですっ!」
戦ってるって?
「分かりました。」
蘭が、私と健人と雪を呼んだ。何?
「どうしましゅ?ばれたんでしょうか。」
「問題ないと思うわ。ちよこは悪世界の使者ね。戦ってるなんて嘘なんじゃないかしら。」
つまり…どうゆうことよっ!!
「ああ、しょうでしゅか。だとしゅれば、相当焦ってましゅにゃ。勇者しゃんどうしましゅ?罠にかかったふりをしゅりゅか、無視しちゃうか。どっちがいいでしゅか?」
んなの分かんないわよ。
「無視していいわよ。」
意味分かんないもん。
「オレもそれでいい。」
「了解でしゅ。」
何で蘭って、人間の時と妖精の時でこんなに違うんだろ。雛乃は一緒なのに。
「華世界に任せましゅ。こっちは戦いたくなんかありましぇんかりゃ。」
「酷いでいやがるのですっ!!」
ちよこが飛び出していった。
「本当に酷いわ。」
蘭が人間になって言った。
「蘭って、何でそんなに違うの?」
「違うって何がよ。」
「口調も雰囲気も、てかほぼ全部。」
どうしてなんだろ。
「ばれないようによ。」
ばれないようにって?
「私、指名手配されてるの。」
何で?何か悪いことしたの?
「華世界を守りたかったの。それで、結構悪世界の軍隊を倒してしまったのよね。そんだけ殺って逃げたもんだからさ。それに私、魔王の妹だしさ。ふふっ。」
だからこんなに全っ然違うんだ。確かに分かんないわよね。ここまで違うんじゃあさ。
「素を見られてしまったからさ、悪世界のスパイがいるときには、演技してないとなんないのよね。だから私、たまに噛まなかったりしてるでしょう?」
悪世界のスパイ?
「私の能力なのよ。何と言うか、悪い奴?かどうかを見分けるってのがさ。でもね、分かんないことあるのよね。さっきのちよこみたいにさ。だから基本は妖精でいるようにしてんの。」
ふーん。よう分かんないわね。
「ああっ!!戻っただよ!」
沙都子が叫んだ。
「沙都子まで全員の力が戻ったわ。みんな、どうするの?」
「私は草原の復活に力を入れたいです。」
「華世界で暮らしたいな。」
「私も華世界で!」
「野菜育てながら、雪ちゃん家に遊びに行くってことで。」
「私、flowerのライブに行ってみたいんです。だから、本世界に住みたいです。」
「わたしはマイと一緒に野菜育てたいんだよ。」
翔子、霞、広子、舞香、実柑、沙都子の順に言った。
「私は鬼雪山に戻るわね。」
鬼雪山?何それ。
『行くよっ!!』
いっせいに皆が消えた。
そして私も、街の真ん中に出た。
「健人さん、由里さん。私たちの愛世界をご案内いたしますね。」
「楽しんでね。」
瑠美と璃々香と永希と葵の4人がいた。愛世界をご案内って?何の話?
「ちょっ、どうゆうことよ。」
「愛世界はとってもいいところですから、遊んで貰おうと思いまして。おそらくそんなんで、この世界は助かると思います。」
ふぇ?
「つ・ま・り。久しぶりに遊びたいの。」
葵がすごく分かりやすく説明してくれた。私達必要?
「愛世界の魅力を分かって貰いたいってのもあるから。」
ふーん。
「どっか行きたいとこある?」
行きたいとこって言われてもねえ。
「ないんなら、城でゲームになるけど。」
んなこと言われてもねえ。
「いいわよ。」
私はいいわ。でも、魅力を分かってもらえるゲームって?…あ、スポーツじゃなくてゲームならいいな。
「じゃあ来て。」
葵についていくと、目立つところに家が建っていた。
「ここが城だよ。」
えっ!?お城なの?普通のお家にしか見えないわ。てか、私のお家より小さいんじゃないかしら。
「これでも城なんだよっ!何か文句あんのか?それにな、昔はもうちょっと城っぽかったんだから!」
城に入ると、とても散らかっていた。
「このゲームやろっ。暴れまわりたい気分なの。」
何このゲーム、どうゆうのなんだろ。よく分かんなかったけど、とにかく言われた通りに、ヘルメットみたいなのをかぶった。
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ホント御免なさい。




