…力を合わせて手に入れたものだから価値があるのです
そこには、塔が建っていた。この上に魔王がいてたおして終了みたいな?まぁ、そんな簡単なゲームないか。
「入ってみる?」
「それしかないだろ。」
さっきの少女も見失っちゃたみたいだし、この塔上るしかないでしょ。オレたちが塔に入ると、大量の怪物がいた。こいつら湧き過ぎだろ。しかし、由里が近づくだけで全て消えてしまった。少し行くと、階段があった。そしてそこには、他のよりも大きめの怪物がいた。
「私は花星、じゃなくて今はフラワースターか。まっ、よろしくねっ☆」
手紙に書いてあったやつ?
「何でこいつ喋れるの?」
つっこむとこそこ?こいつの存在自体おかしくない?
「えっ!?あぁ、私天才だからね。当然じゃないの。」
フラワースター?だかも驚いてるじゃないか。さすが由里だな。
「すごいんだね。」
「えっ、嘘!?もう、何なのよ。」
走って行ってしまった。ホント、さすが由里だな。
「あっ、指輪に宝石みたいなのがついたわ。」
ハートじゃない方の指輪に宝石がついていた。
「あと、お手紙刺さってるから読むわね。」
手紙が刺さってる!?どういうこと!?
「『アタシの実力はこの程度じゃねぇ。ゼッテーお前らみてぇなやつらには負けねぇからな。覚悟してろよ!花子』だってよ。」
「こんなところで何をしてるんですの?」
綺麗な女性がいた。
「魔王ここにいないの?」
「魔王退治でも依頼されましたの?」
「その通りよ。」
「私が何をしたといいますの!!」
びっくりした。だって、いきなり大きい声出すんですもの。
「私としたことが…。ごめんなさいね。で、誰に頼まれたんですの?」
そういえば、名前聞いてないな。
「可愛くて子供のようなお姫様ではありませんでした?」
「…まぁ。」
「私を、私を助けて下さいまし!私は悪いことしてないのに、仲良くしたいのに、
魔王として産まれてしまっただけなのに。」
ようするに、魔王として産まれてしまったから仲良くしようとしても襲ったと思われてしまう。泣いた赤鬼と同じことだな。
「それと、あなた方お名前は?」
「オレは健人。」
「私は由里よ。」
「健人さんと由里さんですのね。私は美希ですわ。」
美希さんか、にしても綺麗だな。
「美希、私戻ってあの子に話ききにいくわ。」
「いい答えを期待していますわ。」