私たちには仲間がついているんですの だからもう怖くありませんわ
次の日
「健人!?いつまで寝てるのよっ!!」
由里に言われて急いで家を出た。
「乗って!」
オレは由里の車に乗せられ学校まで行った。遅刻するところだった…。
「健人しゃぁん。…うぅ。」
授業中にオレを呼ぶ少女の声がした気がした。…何だろう。やっぱり何か違和感がある。
「健人っ!」
業間休みに由里が走ってきた。
「授業中に何か声が聞こえたのよ。小さい女の子が呼んでるような…。自分でも訳が分からないんだけど、本当なのよ。」
「オレもなんだ。何か違和感があって。」
由里も聞いたのか。じゃあ、気のせいじゃないのかな?
「…授業やるで。」
感情のこもっていない関西弁?どこかで聞いた気がする。
「…席につきぃ。」
こんな先生初めてみた。知らない。どうしてだろう。何がおかしいんだろう。分からない。だけど何かがおかしい。
「目を覚まして下しゃいよぅ。健人しゃん。助けて下しゃい。」
妖精みたいなのの姿が見えた。
「…いつまで妄想にふけってるのです?」
「稚夏。」
さっきの妖精…。
「蘭ちゃん。」
そうだ蘭ちゃんだ。変な苺みたいなのが光になって降ってきて、それでここに来たんだ。どうにか戻らないと…。
「…いつまで妄想してるです?…妄想で昼休み終わっちゃうですよ。」
「健人、私、思い出したわ。みんな、みんな。」
「オレもだ。蘭ちゃんに、助けてって言われて。急いで戻らないと。」
「…何の話してるです。…ゲームと現実が混ざったのですか?…それはただのバカですよ。」
ゲームの記憶なんかじゃない。でも、どう戻るんだろう。ゲームの中に入れなくても、現実なんだから行けるはず…。じゃあ、ここは何?この世界はただの夢だ。
「健人。どうすればいいのかしら。」
「分からない。」
「助けて下しゃい。健人しゃん、由里しゃぁん。」
蘭ちゃん、すぐ助けに行く。頑張るから、待っててくれ。
「健人!由里!」
葵さんが走ってきた。他の人は気づいてないのかな?
「遅くなってごめんね。2人とももう記憶あるんでしょ。戻ろう。」
オレと由里は、同時にうなずいた。すると、周りが真っ白になった。




