…私たちには仲間がついているのです…だから怖くないのです
「真っ暗で何にも見えないわ。」
「僕、基本魔法が水だから、光とか火は得意じゃないんだよね。」
「我は火が基本だが、まだあまり使いこなせぬのだ。」
「由里のリュックに何か箱みたいなの入ってなかった?」
あの箱に明かりみたいなのあった気がするんだよな。
「でも、箱を出したってボタンなんて見えやしないわよ。」
そうか。ボタンの色なんて見えないよな。
「あっ!授業遅れちゃうわよ。今日の授業終わるまで待っててもらう訳には…。」
「いくらいつもより早くたって、5日待たせることになるんだぞ。」
「いや、学校に行った方がいいと思うよ。授業が終わったらすぐに来てね。4、5日位は僕の魔力で何とかなると思うから。…ここにいるだけ無駄でしょ。」
「了解でしゅ。行きましゅよ。」
オレたちは教室に戻った。授業が始まるところだった。危ねぇ。
でも、葵さんたち本当に大丈夫なのかな。あの真っ暗の中待つのは結構怖いよな。
「健人、帰るわよ。」
「えっ?おう。」
授業終わるの早っ!何も聞いてなかった。オレは、急いで家に帰って蘭ちゃんを呼んだ。
「行くぜ!」
「了解!」
そして、オレは暗闇に出た。
「健人。遅かったわね。明かり付いたわよ。」
由里は箱を持っていた。ホントに箱が光るんだな。
「何これ?」
何かプルプルの壁があった。
「山?であろうか。多分、登るのだと思うのだが…。」
これを登るの!?どうやって?
「これ、触ると吸い込まれていくよ。それを利用すれば登れないこともないだろうけど…。」
「急がないと吸い込まれちゃうのよね。」
むぅ、きついな。上が見えないから高さも分かんないし、体力には自信ないんだよな。
「吸い込まれた、この中に何かあったりは?」
「なかったらヤバくない?それに、あのおっさんいたら嫌だし…。」
「それもそうね。」
確かにまぁ、あのおっさんはもう見たくないな。
「まぁ、上に何もないって確信を持てたらね…。」
「我は体力も魔力も自信ないのだが…。」
「オレも、魔法なんて使えないし体力も全然ないぜ…。」
「私だって魔法の使い方なんて知らないし、運動は苦手なのよね…。」
「僕も魔力ほとんど使い果たしちゃったし、体力も悲しいレベルで…。」
「…。」
「…。」
どう登るんだろう。運動神経良くてバカ体力な奴が1人でもいれば少しは違っただろうに…。
「…。」
「…。」
「ボクも、まだ力が封印しゃれたままでしゅかりゃ。でも、1人で見てくりゅくりゃいにゃりゃ出来にゃくもないでしゅよ。」
「でも、1人で行かせちゃ危ないんじゃない?どこまで続いてるか分かんないし…。」
「ボクだって1人で戦ったりしましぇんかりゃ。」
「気を付けてね。」
蘭ちゃんは飛んで行った。
「登るのと入っていくの、どっちが正しいのかな。」
「両方違うかも知れないわよ。」
両方違う、か。だが、だとしたらどうすればいいのだろう。何だよこのプルプル!
「…。」
「…どうするのだ?」
「…。」
「…。」
誰もほとんど喋らない状態だ。
「…。」
「…。」
「ひゃうぅ~。」
蘭ちゃんが降ってきた。
「上に何かいましたかりゃ、上が正解だと思いましゅ。」
「どんくらい高かったの?」
「しょんにゃに高くにゃかったです。」
「どう戦うの?」
「ボクに任しぇて下しゃい。」




