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異世界山行  作者: 石化
第二章:エルフ

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お風呂!

今期イチオシのアニメは夏目です(それはそう

⋯⋯ ここって雑談書くとこでしたっけ?


 イチフサも風呂から上がってようやく僕も風呂に向かうことができた。


 すでに夜風は冷たく、高所の特性と湖畔の特性が合わさりあって肌を冷やす。星の輝きが昨日の流れている川とはまた違った映り方を静かな湖面に投影していた。それはそうと早く温まりたい。僕の思考をお風呂が占める。⋯⋯ 冷めてる可能性が高いのがネックだが。

 シロの用意した木枠の上で服を脱ぐ。一応バスローブと着替えを用意してくれている。これはシロ有能というしかないな。


 体をお湯に浸す。全員が早く出てくれたのとシロの設定した温度が高すぎた影響で、今でも普通にちょうどいい暖かさが残っていた。⋯⋯ もしかしたら、サクラが自分の体温で温めなおしてたりしたのかもしれない。




「ふぅ。」

 思わず声が漏れ出る。昨日今日の苦労が一気に報われたような心地だ。体温よりも高い温度の液体に全てを委ねる。言葉にするとそれだけだが、その幸福度は何者にも代えがたいほどだ。


 日本人なら理解していただけると思う。というか日本くらいだったりするんだよなここまでお風呂を重要視するのは。シャワーで十分という感覚が西洋にはあるみたいだし。その点では日本に生まれてよかったのか。


 酒を一献浮かべて月見酒と洒落込みたいな。⋯⋯ 未成年だけど。飲んだことないけど。風流じゃないか。憧れる。



 即席とはいえ露天風呂である。顔を風が冷やし、体をお湯が温める。双方でバランスを取っているかのようにちょうどいい状態を作り上げる。僕は湯煙によって全てが火照る浴場よりも適度に冷やしてくれる外の方が好きだ。景色が観れるというのも大きい。⋯⋯ まあ、普通女湯との仕切りのせいで大幅に制限されているのは不満だが。仕切りなんて取っ払えよ! いや、エロい意味じゃないよ。ほんとだよ。



 十分暖まったし、そろそろ出るか。結構長い時間が経った気がするが気持ちよかったから仕方ない。ちょうどいい温度だったな。むしろ前に入ってた二人は熱くて早めに出るを選択したんじゃないか? これこそ残り物には福があるだな。


満足な心地のまま上がる。そういえば、ラノベあるあるサービスシーンなかったな。まあ、そうたくさんあっても困るからなああいうのは。多分編集さんの意向とかで一巻に一つ入れることみたいな縛りがあるからなんじゃないか。そこまで露骨じゃなくてもいいんだけどな。


 ⋯⋯ 今の問題としてはそんな本群を手に入れる手段がないことだ。すごく続き読みたいんだが。むしろ普通の本でいいから読みたい衝動まである。まあ、本好きみたいに自分から作ろうと思いたつほどの情熱も知識もないので、街に着いたら本屋行こうかなー程度だけど。⋯⋯ 確かやっぱりオスカーが活版印刷を開発していたはずだからそろそろ印刷物も一般的になるはずだ。


 本のことを考えていたら言語的な問題に思考がたどり着いてきた。シロは神様だし、僕らの言葉がわかっても不思議はないんだけど、オスカーも普通に僕らの言語で話しかけてきたしな。


 僕らの世界と同じように進化してきたと考えれば奇跡的な確率で全く同じ言語が使われるようになったとすることもできるけど、さすがにないよな。⋯⋯ シロの同一存在が白山にいたことを考えると、否定できないぞ。あーもうやめやめ。こんな脱衣所で長々と考えるようなことじゃない。早く着替えないと。僕はすっかり冷え切った体を布でしっかり包んだ。⋯⋯ どう見てもただのバカですね。わかってるよそんなことは!


いやー、こっちに越してから風呂になかなか入れなくなりまして。実家の風呂が懐かしいです。シャワーだけじゃ満たされないんですよ。これから寒くなってくるし、風呂のある家に引っ越したいという思いがムクムクと

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