第123話 ノースランド冒険者ギルド発足!
こうしてエスコルヌ女子爵、リーリア、シノビの3人を妻にした俺は、長きにわたる苦闘の果てに、ポロムドーサ冒険者ギルドのギルドマスターとしてついにギルド移転を完遂した。
まず何よりもこの施設が素晴らしいのは、ピカピカの大きな施設は自前なので、誰にも余計な指図されることがないということだ。
サー・ポーロ士爵に課されていた重い賃料がそっくりなくなったため、冒険者たちの取り分を増やせるし、裏方スタッフの給料も上げられるし、設備投資に充てることも可能になった。
もちろん指図されることがないと言っても、エスコルヌ女子爵や商人ギルドのギルドマスター・ライオットさんの要望などは優先して聞くし、頼まれごとなども率先して引き受けるつもりだ。
地方都市においては、例えば魔獣が出て山狩りが必要な時、例えば行方不明者の捜索などなど、肉体派かつ大所帯の冒険者ギルドはなにかと重宝されるものだから。
だがそれはお互いの信頼関係に基づくものであって、決して一方的に命令されて行うものではないのだ。
移転をサポートしてくれた誠意には誠意で応える。
当然だろう?
また備品もボロボロの物は買い換えており、壊れることを心配せずに安心して使うことができる。
食堂には飲食ギルドの提案を基に、冒険者ギルドのメンバーからアンケートを取り、打ち合わせを重ねて選りすぐった飲食店が入っており。
安価で美味しい食べ物をたくさんのメニューから選んで食べられるようになっていた。
さらには現在進行形で冒険者の要望を聞き取り、飲食ギルドとメニューを検討・変更するための定例協議の仕組みも整えてある。
そして広い訓練施設には、一部ではあるが雨が降った時にも使えるように屋根が取り付けられていた。
加えて温泉大浴場、休息のための大部屋や個室、ミーティングルーム、遊技場なども完備した、従来のボロ施設とは雲泥の差の施設となっているのだ!
武器防具ギルドや薬草ギルドなども近くにまとまって配置されているので、武具の修理や薬草の購入にかかる時間も少なく済むのも、地味にポイントが高いだろう。
まさに冒険者の、冒険者による、冒険者のための冒険者ギルドがここにはあった。
そうしてすべてが整ったある朝。
俺はエスコルヌ女子爵とリーリアとともに、冒険者ギルド所属の全メンバー(長期クエストに出かけている者は除く)を新・冒険者ギルドの大きな広間に集めると、高々に宣言した。
「今日みんなに集まってもらったのは他でもない。なぜなら今日はポロムドーサ冒険者ギルド改め、ノースランド冒険者ギルドの新しい出発の日だからだ!」
俺の言葉に、
「おおおおお!!!」
集まった冒険者たちが雄たけびを上げて応えてくれる。
「みんなには長い間、苦労をかけてしまい本当にすまなかった! だがそれもこれも、今日この日のためだったと今なら言える! これから思う存分、その力を発揮してほしい!」
「おおおおお!!!」
集まった冒険者たちが再び地鳴りのような雄たけびを上げて応えた。
前のボロ施設と比べて何もかもが刷新された新しい施設に、みんなのテンションは高止まりといった様子だ。
それがある程度静まるのを待って、俺は最後に大事なことを告げた。
次回、最終回です!
あと残り1話、長い長い移転の旅の終着駅を、どうぞ見届けてくださると嬉しいです!




