プロローグ?
狭く薄暗い小屋の中、こちらに近づいてくる足音がする。
カチャリという音とともに扉が開く。
「奴隷! おい、奴隷!」
小太りの男が声を荒らげながら、小屋の中に入ってくる。
「はい。どのようなご用件でしょうか?」
いつもながら、うるさいオヤジだ。だけど奴隷の身なので文句は言えない。
「うるさい! 黙ってついて来い。この愚図が」
お前が呼んだんだろうに。
とりあえずついて行こう。
男の背を追うように移動していると、屋敷の入り口に人影が見える。
「勇者様、連れて参りました」
勇者と呼ばれた金髪の男は豪華な鎧に身を包み。腰に剣を携えている。
そして碧眼の瞳は鋭い目付きでこちらを見ている。
「馬鹿者、勇者イグナス様だぞ頭を下げんか!」
「も、申し訳ありません!」
ぼーっ勇者を見ていると主人に頭を捕まれ下に下げられる。
「勇者様申し訳ありません、こやつは礼儀をしらぬ木偶奴隷でして」
「いや、それは別に構わない。こいつがさっき言っていた奴隷か?」
「はい。いかがでしょう?」
勇者が値踏みるように俺を見る。あまり熱心に見られても困るがじっとしていよう。
「畑仕事が主にでしたので、体力には問題は無いかと」
「ふむ、体付きもよく丈夫そうだ。だが、どうしてこいつは目出しのずだ袋を被っているんだ?」
勇者からの質問にデブは、ばつが悪そうな顔をし俺を見る。
「こやつは顔にそれは醜い火傷の跡がありまして、あまりにも見るに耐えない顔なのでずだ袋を被せております」
正直お前に言われたくない、だが事実だし何もいえない。
「まぁいいか…。それでは彼を貰おう」
「御気に召したようでよかったです。それではそのままお持ち帰りください」
デブはそう言うと俺たちに背を向けて屋敷に戻っていく。勇者と二人にされてしまった。めっちゃ気まずい。
「勇者様、俺はどうすれば……?」
「お前には、我々のパーティに荷物持ちや雑用係として参加してもらう」
まじかよ。
のんびり更新します




