第1話 あれから3年 敷地の防衛体制と魔力補充
実は 引っ越ししてきた当初、チュートリアル期間にあたる72時間制限の間に、私の敷地をすっぽりと覆う防護・防御魔法とバリアなどを、魔法を使ってかけていた。
その時点では、私はまだ普通の人間だったので、チュートリアルサービスを受けながらの魔法行使だった。
なので できることに制約が多かった。
その為、敷地全体を完全に覆うことを最優先にして、 バリアの強度は低かった。
このバリア、敷地の外縁部に高さ150mの壁とその上に全体を覆うドーム状の屋根がついている広大な設備なのよ。
最初はもっと低めのバリアで良いと思っていたのだけど、
敷地内の起伏にあわせて、敷地の端の地面からの高さで決まるバリアの上端の位置と 敷地内で一番標高の高い地点からの高さできまるバリアの上端の位置の高さとで でこぼこになりすぎないように 自動補正が入って、
「敷地の外縁部に高さ150mの壁とその上にドーム状の屋根」という設定になったらしい。
だから きれいなドーム状ではなく むしろ 「でこぼこした曲面の屋根状」のバリアといった方が良いのかもしれない。
◇
チュートリアル期間に、制限内でできる可能性を追求して、めいっぱい魔法を使ってインフラ整備に努めた甲斐あって、
私の体内に「魔力核」なるものができた。
なので この3年間 「魔力核」の容量を大きくし、使える魔力をより強いものにすべく、鍛錬に励んできた。
その鍛錬とは、毎日、「魔力核」が満タンになるまで魔力を補充して、
その補充した魔力を使い切るということ。
そう いわゆる小説でおなじみの設定でありますw
・では その補充する魔力をどうやって手に入れるか?
敷地内の建物の屋上に、もれなくついている太陽光発電装置。
そこから得られた電力を魔力に変換して蓄える魔力バッテリー。
・魔力バッテリーから 自分の「魔力核」に魔力を充鎮する方法は?
3階のダイニングキッチンの近くにある「手当室」という所で
毎晩寝ながら 魔力補給をしております。
今の私は 「超人」としては まだまだ駆け出しレベル。
なので 毎日 太陽発電装置と魔力バッテリーのお世話になっている。
おかげで いまだに 私の憧れの寝室(元の家にあった2階の寝室部分のリフォーム)が実現していない。シクシク。
いいのいいの、私は 実用重視の我慢の子だから。 シクシク
などというぼやきは置いといてぇ、
話をもとに戻すと、そうやって 魔力増強に励んだ私は、敷地全体を覆うバリアの強度をあげつつ、その増強したバリアを常時展開できるように頑張り続けました!
そのバリアの色も 最初は無色透明だったのだけど、
今では 壁に相当する部分は敷地内から外の様子が見えるけど、
外からは内部の様子がわからない不透明なものになっている。
いわゆる偏光ガラスとのちがいは、バリア内外の明るさの違いではなく
あくまでも 中から外は見えるけど 外から中は見えないしくみ だということ。
今はまだ 不透明=バリアが存在することが他者から見える状態だけど
将来的には、不可知なバリアを その外側に設定しようと思っている。
つまりは バリアの増強・改良のために まだまだ「魔力を使い切っては補充&魔力核の成長を促す」ための 手当室での睡眠生活が続くということ。
(なにしろ 転移前は 精神的引きこもりおばさんでしたので (^^;)
まずは 守りを固めることから始める新生活w)
でも 天井のドーム部分に関しては 太陽光の恵みを受けたいから 日中は無色透明で光を通し、
日没後は 逆に光が漏れて遠くからうちの存在を気づかれたりしないように
中から外は見えるけど 外から中は見えないし、中の光が漏れだすこともない仕組みに切り替わります!
なかなか 設定が細かいでしょ!
それを実現するために 魔力増強を頑張ったのです! 私。
なにしろ チュートリアル期間に行使した魔法の成果は 維持費無料(消費魔力や消費電力なし)ですが、
その後に設置したり 改変した部分に関しては維持魔力が必要となったり、維持魔力前払い式で膨大な魔力を設置時に消費したりとなっておりますので。
チュートリアル終了後に 新たに何かを設置したり改変するときも
最初にドンと一括払いで魔力を消費しております。
この世界には。初期費用(魔力)を少なく 年々維持魔力が高くなる「魔力ローン」みたいなシステムもあるのですよ! でも その方式を、私は使いません!!
( なにしろ 利息付返済金で後の人生を縛られるのが嫌で、
進学時に奨学金すら借りずに バイトで学費を稼いでいたくらいですから。
住宅ローンも、家事・育児・専門職のフルタイムを一人で背負ってバリバリ働いて 繰り上げ返済で当初のローン期間の5分の1くらいで払い終えましたw
夫は きまぐれに子供と遊ぶだけ。
男は、妻がフルタイムで働くのを認めてやっているだけで威張れる そんな時代でしたから><
私は、何十年も 並の男の3倍以上は働き続けたと豪語しても許されると思いますw
だから 家族に対する責任を果たし終わり、仕事もきちんと成果を出して円満退職したあとは、のんびり老後というよりは、人生初めての自由気ままな生活に浸っていたのでありました。
ちなみに夫は、 家庭をおっぽって出張三昧で仕事と己の趣味にまい進したおかげで、会社役員に昇進し、充実した生活を満喫しておりました。)
◇
という訳で この世界に来てからも、マイペースで 拠点の充実をはかりつつ、
この世界での生活力を高めるための魔力核の増強に専念し続けて3年。
ようやく 「外部との接触条件」を、ワールド設定に入力する準備が整いました。
「設定を決めない限り 何もおこらない」のが この世界のお約束でありましたから。
かといって いつまでも放置しておくのも 気が引けるしね。
(もとが 真面目ちゃんなもので)
といいつつ 実に3年も、「チュートリアル終了記念:コースの選択」を完成させずにほったらかしていた私 (滝汗)




