第36話 ロボット会議:肥料工場ロボット達を中心に
ここで語られている「日本」も 物語世界=イリュージョンの「日本」で
リアル日本とは異なります。
昨日は 屋内および 戸外の飼育部門を回った。
本日2月3日は それ以外の場所を回るぞ!
・水田・菜種畑・養蜂場・綿畑・
いずれも 現在準備中
そこにいた管理ロボット達には「水田1号 菜種1号 養蜂1号・・」と名付けてバディにした。
◇
・肥料工場
すでに多くの小型ロボット達が 仕事を始めていた。
この小型ロボットというのは、各飼育場にいた白ロボットと同タイプながらも、
若干体は小さめ 色は焦げ茶色だった。
このロボット達は、
牛糞・馬糞・鶏糞・羊糞・ヤギ糞と各生き物の尿
これらを、それぞれの特徴にあわせて、堆肥にしたり 乾燥させてから肥料化するなどの、手順を検討していたのだ。
堆肥というのは 糞だけではできない。
たとえば 牛糞堆肥を作るには、発酵微生物と米ぬか・もみ殻が必要だ。(注1)
豚糞堆肥ならば、豚糞:おがくず・もみがら=7:3の割合で使うそうだ。(注2)
鶏糞を肥料にするには 乾燥させるか 堆肥にするかであるが、
そのためには 前処理が必要だったりする。(注3)
それゆえ、家畜・家禽の排泄物を、飼育場内で処理する工程と肥料場で行う工程に分けた方が良いかもしれない、
あるいは、排泄物の量によって、肥料化する工程そのものを変えた方が良いのではないか?
などなど、ロボット達は話し合っていたのだ。
(たしかに、魔法セットを使って肥料工場を設置するときに、食料生産と消費における循環型社会に関するあらゆるデータを使えるようにと、それによって最適解を求めて稼働できるようにと念じましたけど
それを現実化せんと ロボット達が動いている姿に 感動しました。)
◇
さらにまた、排泄物の有効活用に取り掛かる前に、
それぞれの糞を分析することにより、家畜や家禽をどれだけ食べたか、どれだけ栄養を取ったかを計算することもできる。(注4)
そのことに対応できるロボットや施設も配備、と決めて、魔法展開していました。
なので、肥料工場には、R2D2型ロボットとC3PO型ロボットが協力して、排泄物を分析する部屋もあった。
◇
家畜や家禽の飼育所の管理ロボットと連携できるように、
一同の顔合わせを実施した。肥料工場で。
その話会いに ジテコも参加して 運搬君を中継係にして、話し合いの様子をサイバーたちにも届けた。
つまり 屋内ロボットの生産部門もまた オンライン参加した。
タイプの異なる多くのロボット達が集まって 話し合っている姿は 目新しく面白かった。(不謹慎な表現でごめんね ロボット君たちよ)
そして 何種類かの肥料化案が完成したが、
今度は その肥料を消費する側、つまり農耕者からのニーズ調査も必要だねぇ ということになり、
肥料工場の 責任者3人(肥料1号 肥料2号 肥料3号)が、今後 栽培担当の管理ロボット達と話し合う場を設けることになった。
この分だと、肥料工場に併設されている、時間停止機能付き空間倉庫で
排泄物を一時保管して、一定量がたまってから加工することになるかもしれない。
あるいは 下肥え熟成設備増設の声が出るかな?
◇
昔の肥溜めを使った 糞尿を熟成して肥料にするという方式は、経験知が凝縮された循環型社会の 一つの理想像だったのではないかと思う。(注5)
家庭で使ったマキから出る灰の商品化(肥料 各種原料として活用)も、循環型社会の象徴とされているが、こちらは 熱源が電気・ガスとなり 木材が 燃料ではなく 紙などの加工原料にかわったことにより、循環ルートから外れてしまった。
最近の紙は、印刷後の仕上がりをよくするために パルプにいろいろなものが混ぜられていたり、紙の見栄えをよくするために化学薬品満載のインクで着色・印刷されていたり 用途別の加工が進んで、灰として活用するのが不安な状態になっていたからなぁ。
子供時代は 紙の燃える臭いをもとに、 焼き芋や 乾煎りの時に使える紙とそうでない紙を仕分けして使っていたが、今は 焼き芋に使えない紙しか見かけなくなって久しいわ。
(アルミホイル焼きなんて アルミホイル生産コスト(環境負荷)を考えるともったいなくてできません!私。
1円玉を粗末にするやつと、アルミホイルを使い捨てにする人間は、環境破壊テロ実行者と認識されるべきだと思う。)
なんて 私の雑念をよそに ロボットたちは 建設的に話し合いをしていたようです。
◇ ロボット達の会議風景を見ていて ふと 心によぎった思い ◇
・戦後日本では、疾病対策として 人糞の肥料化による、寄生虫の循環を止めることを目指して
上下水道の普及を政策的に推し進めた。
と同時に 原料を輸入して工業製品を売って外貨を稼いで国を富ませ、国民所得をあげて、
国民の生活水準を上げることを目指した。
言ってみれば 明治の富国強兵策から「兵」の部分だけを抜いた、国策である。
・その結果 貿易黒字になると、アメリカを筆頭とした白人どもが 圧力をかけてきて
日本国は 「黒字減らし」のために 食料輸入に血道をあげる政策となった。
(なぜ この段階で、外圧をはねのけ、国富を国内に留保しつつ、今後の在り方をじっくりと考え
日本人の本来の生き方「循環型社会」を、新たに現代的に再構築する方向へ向かうことができなかったのか!
痛恨の極みである。)
日本国が 加工貿易型生産体制を続けつつ、
「黒字減らし」などという 日本固有の生産資源を浪費する道を選んだ、その時点で、
「食料生産と消費における循環型社会」の完全崩壊が決まったのである。
つまり 自分で食料生産をせずに、よそから買い求めることを基本としてしまったから。
(しかも 黒字減らしに専念するあまり、
「国富を留保して、生産形態の高度化を図ったり、緊急対応への原資とする」国家としての基本的経済政策を否定してしまっただけでなく、
今度は 日本人の基本精神、「労働の成果を分かち合うことにより、みんなで平和的に発展しましょう」
という理念に基づく「海外無償援助活動」まで、汚職と利権まみれの相手国から寄生されるだけの無駄遣い化させてしまった。
(つまり 援助対象を吟味することなく、単純に外貨減らしの手段として利用され、
最後は 日本の政治家の虚栄心を満たすためだけの手段となりはててしまったのだ)
・時は流れ、戦後のインフラの老朽化は止まらず、
国外の食料生産国・原料輸出国は、「自国の資源は自分たちのもの、自分達で作る農産物は換金率の高いものを高く売りつける」ことを国是として主張し始め
地球環境が 人間の食料生産に適さない方向に向かい、
その一方で 地球規模では 人口爆発が続き・・
・こうして書き出してみれば 日本の戦後の経済政策が、すべて アメリカ・フランスを中心とする覇権主義国家に都合の良いようにゆがめられ、決して日本国民のための政策ではなかったことが丸わかりですが・・
そういう過去のあれこれから切り離されて、新天地?に放り出されてしまった以上
それを 「チャンス!」ととらえて
サバイバルするとしますか。
どっちみち 自分の食料を確保し、自分が出したものを自分で始末するという
シンプルな世界のようですから。
◇
そういう私の心象風景が、けっきょく、
「この世界の設定」において、己の敷地外に 何も求めない状況を作り出したともいえる。
それでも いずれは 何かしら設定して、新たな次元に移行するときが来るのかもしれないけど、
(あはは その辺は 精神的引きこもりおばさんだから、で先延ばしにしたいなぁ。)
(参考文献)
注1 : https://www.ideshokai.com/navi/kikaku5.html
(特別企画コラム) 枯草菌(TB21菌)を利用した完熟堆肥 (企業サイト)
注2 : https://agri.mynavi.jp/2024_11_03_286112/
今さら聞けない、豚ぷん堆肥の正しい使い方とは。 メリットや注意点を農家が解説 (マイナビ農業)
注3 :
① https://agritecno-japan.com/blogs/knowledge/chicken-droppings?srsltid=AfmBOopxmNX1w8XKItn8yvj-J61KszJRWeYQtvzgJ5QZJJxt4eezY6UA
鶏糞の基本知識:種類別の特徴と効果的な使い方完全ガイド
(味の素グループアミノ酸肥料オンライン販売)
② https://kotobukien.biz/site/document/use_ripened_chicken_droppings.pdf
コトブキ園の鶏糞堆肥の製造に関して
注4 : https://www.snowseed.co.jp/wp/wp-content/uploads/grass/grass_199210_04.pdf
牛やめん羊の糞から得られる情報
北海道立中央農業試験場 畜産部 石栗敏機
注5 :https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h20/html/hj08010202.html
循環型社会の歴史




