第33話 水域の管理者達:画像あり
馬・ヤギ・羊の飼育場には 泉ができていた。
その泉をつなぐ伏流水は、山裾から小川となって淡水湖まで流れ込んでいた。
いずれは この川というか渓流に沿って歩いてみたい、または騎乗して散歩してみようと思ったが、
今日は一度館にもどって 水産室に向かうことにした。
各生産場をつなぐ廊下にそって、ジテコ(スクーター型)が走れる舗装道路がついているのだ。
淡水湖には、アヒル小屋がついて、そこには 一つがいのアヒルが居るはず。
私は 鴨南蛮とピータンが好きなので、水産室付属のアヒル小屋には 密かに期待している。
アヒル小屋が発展して、合鴨が飼育できるようになるか
もしくは もっと単純に 敷地が広がって 渡り鳥としての鴨がやってこないかなぁと。
もとの世界での鴨は ずいぶん遠くのカムチャッカ半島やバイカル湖近辺から飛んでくるらしいので、そううまくはいかないかもしれないが、期待するくらいはいいだろう。
◇
淡水湖の一画、アヒル小屋前では 番のアヒルが泳いでいた。
アヒルの飼育責任者ロボットをあーちゃんと名付け、急いでアヒル肉やアヒルの卵を必要としているわけではないので、今春は アヒルの繁殖をよろしくとお願いした。
◇
水産室(淡水)全体の管理ロボットはR2D2型、「淡1号」と命名。
管理室には コントロールルームのように用にパネルつきのコンソールがあった。
ここから 生物たちの生育・繁茂状況をモニターしているらしい。
一応 淡水湖から海水湖に向かう川(除く汽水域)も守備範囲とのこと。
◇
湖には 桟橋とボート小屋があり、腰に魚籠をぶらさげ、編み笠かぶったおじさんが 釣りをしていた。
漁師さんだ!と思ったら、湖の主らしい!!
なんでも 池の主は鯉やナマズだが、湖クラスになると人型をとるらしい。
ほんとかな?
ちなみにこのおじさんには なまずひげも鯉のヒゲもなかった。
お仕事は 淡水生物たちが 健やかに育つように見守ること。
趣味は 漁! すくうのも釣るのもありらしい。
思わず共食いかなっと思ったら、大真面目な顔して言われた。
「健全な飼育環境を維持するためには 間引きも必要じゃ」と。
「それに とった生物の健康チェックしたあと、きちんとすみかに戻すことも多いのじゃぞ」と。
思わず ははぁー とひれ伏しました、心の中で。
おじさんは 「りょう君」と呼んで欲しいという。
そして 「りょう君」とバディ契約を結んだ。
「りょう君」は 川があれば どこまでも船で行き来できるので、
敷地内の川すべてを 水産室の一部と見なして生物達の管理をしてくれるという。
ちなみに ボート小屋の中には、ちゃんと 櫓船が格納されているらしい。
(ということは ボート小屋ではなく 舟屋と呼ぶべきか?
しかし あれは 海だけでなく 川辺でも使える呼び名だったかなぁ。
うーんわからん><
A.ランサムの作品の中で描かれていた、イギリスの湖沼地帯のボート小屋の描写と
日本の舟屋の構造に 大きな違いは無いように思うのだけど、どうだろう・・)
「わしとしては 山手の渓流には サンショウウオがいるとにらんでおる!
沢ガニも気になるしのう」とのこと
そこで、「淡1号」と協力して敷地内の川すべてを水産室として扱い 管理するように頼んだ。
(例外は 湧き水・泉。 此はナイアードの管轄だそうだ。
しかし 淡水湖のように大きな湖になると、底からの湧き水も湖の主の管轄になるそうな。 )
「りょう君」は料理も好きなので、シーズンになれば、甘露煮や 塩焼きを供給してくれるらしい。
それに必要な調味料の類いは、運搬君やほかの責任者達と要相談ですね。
◇
汽水域(河口付近)から 海水湖の管理官は、C-3PO型の「海1号」
& 蛸入道の「入道」でした。
伝説の蛸よろしく 海水湖用のコントロールルーム(管理室)を背負って 海中から出現したのには驚きました!
もはや 種族不明 とにかく 存在するのみ! そんな感じの蛸さん
そして 漁を担当するのは、セーラー服に小粋な水平帽をかぶった少年
「ピーター」です。
空間収納つきの水上バイクに載って漁をするのだとか。
一応 海の妖精らしい!!
妖精らしく 水上バイクも無音タイプ、排気量なしのエコカーだそうです。
「ようは 気分ですよ 気分。」と言うピーター
妖精版水上バイクで のりの養殖などもやってくれるんだって! すごっ。
ピーターとも眷属契約を結びました。
海洋生物の養殖と海水湖そのものの 健やかな成長をよろしく!
とお願いしましたした。
タコさんとは 会話そのものが成立しなかったので、何とも言えないのですが
雰囲気的には なんとなく 無難に付き合っていけそうな気がします。
こう なんとなく シンパシーが 互いに発生したような気がする。
錯覚かもしれないけど。 うーん よくわからん
◇ ◇
多くの出会いがあり、日も暮れてきたので、いったん戻って、
本日得た情報を整理して、各部署の管理ロボット達と共有したいと思います。
参考:
・我が国へ渡来するカモ類の渡りについて
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/dabbler.html
・アヒルネットワーク (アヒルの雛の飼育方法)
https://ahirunetwork.org/howtoahiru/howtoahiru02
・伊根町観光協会 伊根の舟屋
https://www.ine-kankou.jp/funaya




