第21話 手当室
「魔力セット」のトリセツをよく読んだ。
前回は、魔法セット展開時の魔力切れ対策に関して調べたが、
今回は 魔法展開後の体のだるさや、魔力増強に関する項目を、しっかりと読んだ。
その結果、魔法展開前に魔力セットから取り出した薬や魔法を使って、己の魔力不足を補ったあとは、
同じく 魔力セットの中にある、「診断セット」で自分の状況を調べて、メンテすることが望ましいというか それを強く推奨すると書いてあった。
で、肝心の診断セットだが、これを展開するにも魔力が必要><
ただ、以前、魔力セットを使うときに読んだ知識では、体がだるい時には
魔法展開前の事前対策を使うことのリスクが多々書いてあったような。
というわけで、「己の魔力を使わずに、「診断セット」を展開する方法」を調べると、
実に 実に 小さい字で書いてあった。
”「診断セット」は、「魔力バッテリー」を使って展開することができる。” と。
さっそく 目の前にある魔力バッテリーを調べてみた。
うん 「診断セット」に接続して使える型番だ。
◇
というわけで、さっそく 「診断セット」を展開した。
すると あらあら不思議、コントロールルームの隣に「手当室」なるものが出現したよ!
中に入ると、大病院の感じの良い個室と、集中治療室をミックスしたような部屋だった。
早い話が、片側は、明るく くつろいだ感じの内装で、ベッドがある。
ベッド周りには 各種機器が配備されている。
カーテン付きの透明板で仕切られた反対側はモニタールームだった。
モニタールームの管理機能を、オートに切り替え、
ベッドの上に横たわり、診断開始。
意外と寝心地が良く、ほぅーっとしている間に スキャン終了。
◇
モニタールームに行って 診断結果を見ると、
過去3日間、連続して魔力セットを使って魔法を展開、最後は気絶するほど魔力を使ったので、
①私の体内にあった、「魔力の器の素」が「魔力の器」に成長した!
②体内にできた「魔力の器」そのものが空なのが、だるさの原因。
だるさを消すためには、魔力バッテリーを使って、体内の「魔力の器」に充電することが必要。
なぜなら 今の私には 自力で魔力回復する能力が無いから、自然回復はのぞめない。
③魔力を充電するには、先ほどのベッドの上によこたわればよい。
現在の私の状態と初回充電であることを勘案すると、充電に24時間必要
充電中はベッドから降りることができない。
緊急時には 自動的に中断される。
とあった。
◇
そもそも 私の体内に「魔力の器の素」があったことそのものに驚いたが、それはさておくことにして・・
手当室で消費する魔力は、先ほど使った魔力バッテリーから供給を受けている。
私への魔力補充用には、もう一つある新品の魔力バッテリーが使える。
どちらも 今回 私が魔力補充をするのに十分なだけの残量があった。
私に魔力を補充したあとは、二つの魔力バッテリーに魔力を補充しなければいけない。
実のところ コントロールルームも魔力で動いていた。
(今回調べてみて初めて気づいた)
拡張魔法セットを使ったときに、そのための魔力配線ができていた。
我が家の光発電機⇒変換機で電気を魔力に変換⇒(2:魔力回路)
⇓
(1:電力回路)
電気製品に電力配線を使って電気を供給
余剰分は 電力バッテリーに充電
(2:魔力回路)
電力から変換された魔力は 魔力配線で、
コントロールルームや各階に設置された魔力バッテリーへ
魔力バッテリーは 各区域の魔力を必要とするシステムへ魔力供給
・コントロールルームは、施設内全域の 発電量を管理し、
魔力を必要とする部署への魔力分配や、
電力から魔力へ変換する量を調整する。
発電不足・魔力バッテリーの容量不足の時には 警告を出す
この手当室も その魔力回路に接続されていた。
◇
チュートリアル期間が終了したときのご褒美で、この敷地内の魔力消費が抑えられ、
コントロールルームやこの手当室やバリアー類も さらに安定した働きができるようになった。
さらに、手当室稼働用と魔力補充用の二つの魔力バッテリーも追加されたので、
今回の魔力補充も 問題なく実施できるとのことだ。
ならば、私は 魔力補充を受けようではないか。
このまま 体がだるいままなのは かなわん!
というわけで、魔力補充のための24時間の眠りについた。




