Beginning EP.ウライ vs コモン
風が、ざわめいている
雲が歪み、地上に影を作る
足音。
不穏な雰囲気が立ち込める中、規則的な音が響く
「ふむ、やはり普通ではなさそうだ」
独り言と共にウライはコインを軽く上に投げる。
回転を重ね、暗い空の光を受け、鈍く光る
......手のひらに戻る。
「......ここに来て正解だった」
視線の先。
そこには、「作る」ように手を動かす存在がいた。
周囲の空気は明らかに歪んでいる。
ウライは少し考え、小さく笑う
「これは、動きそうだ」
足音。
再び歩みを進める。
周囲に、何かが潜む気配
「......何の用だ」
コモンは少し苛立ったような声色で、言葉を出す
「むしろこちらから聞きたい。何をしている?」
ウライは飄々としながらも、真面目な雰囲気を醸し出している
「......」
少しの沈黙。ウライは続ける
「言いたくない、と言ったところか」
「だが、それが多くの者にとって悪影響を与えることくらいは分かっているだろう?」
ウライは余裕を崩さない。言葉を出さないコモンへ皮肉を交えながら言葉を続ける
「じゃあ、教えてやる」
一瞬の静寂
「......これは準備だーー」
その瞬間、溶け込んでいた気配「植物」が動き、ウライに襲いかかる
「おっと......」
「ーー世界ーーーーー」
コモンの声は、植物への対応に吸い込まれた
「困ったものだ」
植物がウライに噛みつこうとする
「まぁ、手短に済ませよう」
ウライが持っていたコインが膨張する
一瞬で質量を増しーー
植物へ強烈に弾き出される
「グォォォォ......」
植物の茎が折れ、そのまま植物は地面へと倒れる
「危険だね。何故、こんなことをするんだい?」
余裕は残りつつも、僅かな怒りを見せる
「それが俺の役割だからな」
コモンはその場に立っている
「......なるほどね」
コモンの発言を理解し、続ける
「つまり、そういう「枠」と言うわけだ」
「枠」と言う言葉に...コモンは声を荒げる
「......早く立ち去れ」
コモンは言い放ち、歪みを飛ばし攻撃を仕掛ける
「随分気が早いようで」
ウライはガラスを取り出し、巨大化。
歪みを防ぐ
「今度はこちらのターンかな?」
巨大化させたガラスを薄くし、思いっきり蹴る。
そして、コモンにガラスの破片を飛ばす
「そんなもので倒せると思っているのか..?」
コモンは前方に大きな歪みを作り、飛んできたガラスの破片をいなす
「......まぁ、良い」
二人は同時に動きを止めた
「ここでの目的は十分だ」
言い放つコモン
後方に空間をねじ曲げた歪みを作り、入る
ーーー歪みが閉じる
......歪みの後方に、誰かがいる
「......ふぅ」
ウライは少し警戒しながらも、足を進める
「君、誰かな?」
ノウは質問へは答えず、辺りを見渡す
「......何者?」
答えないノウへ、再度質問を重ねる
「......来訪者、とでも言うべきでしょうか」
「ふぅん......?」
絶妙に話が噛み合わないが、言葉を繋げる
「君も、さっきの人たちと一緒のグループ?」
質問するウライ
「あの組織と一緒にしないでください」
「......組織?」
一瞬考えるウライ
「なるほど...少なくともただの「そういう枠」ではなかった、と言うことだ」
「......君、宛はあるのか?」
「......ないですね」
いく場所は無い、と答えるノウ
「では、良ければ来てくれ。どうやら、君は色々知っていそうだ」
「...分かりました。知っている範囲で、お伝えします」
「ーーー「大厄災」について」
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。次回は「キジャラ&チジャラ」編です




