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妖精ちゃんとの邂逅

クリスマスでやる事ないので小説書きました^q^

あ!あめんぼあかいなあうあうあー!

い!いきそういきたいでもがまん!


我ながら凄い速度でドンドン異世界言語をマスターしてるよな。


ぼくのおとうさんはがれっとといいます。

けんをもってたたかいます。つよくてかっこいいです。


でもまだアイツ19らしいぜ?おいおいおいおい。

優しいロイヤル天使なお母様はまだ16歳らしいし。

なんだよ。前世の俺が惨めすぎて切ねぇよ。

気になるそんな究極アルテマ美ママさんはローラたんという名前らしい。名前までかわいい!

俺もローラたんみたいな嫁欲しいわ。血の繋がりが憎い。ギギギ。

でもまぁおっぱいに罪は無い訳で。授乳行為にいかがわしさを覚えるのは健全な男子なら至極当たり前のことであるわけで。実の母親におにんにんがキュッっとなってしまうのも決して近親相姦なんて怖ろしい単語とは関係無い訳で。うん。やめよう。


ってかよ。美男美女っていいよな。

でももうすでにこの俺も十分に勝ち組遺伝子を受け継いでるのか、鏡とか見ると超かわいいの。

やべぇ、これからの人生が楽しみすぎて笑いが止まらないでゴザル。

俺ってこんな軽い性格だったかなぁとか思うけど「死」とか究極体験しちまった訳だし。

まぁ180度性格変わっても全然おかしくなんかないよね!むしろ必然だよね!


あぁバラ色の我が人生。

そう考えると少し位ガレットが愛しのローラたんと夜な夜な励んでいるのも許せてしまうのだ。



俺の毎日は大体日が登る少し前当たりにローラたんが起き始める所から始まる。

ガレットの野郎はまだ寝てる中、ローラたんはいそいそと朝食作りに励み、食卓の良い香りが漂ってくるころになってやっと奴も起き上がる。

そして俺に向かってイケメン特有の必殺ジゴロスマイルを放ちながら頭を一撫で。

そこから抱っこされてローラたんの待つ食卓に連行され、夫婦の爽やかな朝食タイムを眺めつつ日課であるローラたんのおっぱいちゅっちゅタイムを待つ訳だ。


朝食を終えるとガレットはなんかキラキラしたすんげー剣を持って出かけていく。

人の惚気話などウンザリなのだが授乳中は俺もテンション上がってるので、かわいいおっぱいを蹂躙されながらガレットの話を嬉しそうに話すローラたんのおかげで実はガレットは結構凄い奴なんだと知った。

多分あれだ。ガレットは勇者とかそんな感じだ。

大体夕方近くには奴は帰宅するのだが、たまに1週間とか帰ってこない事もあり、その後ローラたんがパパはどこぞの洞窟に潜って魔族の幹部のなんとかさんをやっつけてきたなど報告してくれるのだ。

いやぁ異世界パねぇわ。

やっぱローラたんゲットするだけの事はあるわ。


離れていくおっぱいに名残を惜しみつつも、ローラたんは洗濯したりなんか色々家事とか忙しいので俺は置いて行かれても大人しくしてるのだ。ハイハイという機動力を得たもののあんまり動きまわるとローラたんに心配かけちゃうからな。ブリリアントベイビー俺。


だがな、ローラたんにかまって貰えなくても今の俺は平気なのだ。

なぜかって?

なんか妖精のお友達が出来ちゃったんだよね。

あれよ?脳内設定とかじゃなくてリアルな奴よ?いやいやマジで。


あれは生まれてから結構すぐの事だったと思う。

忙しいローラたんに構って貰えずに1人でぼけーっと窓の外をみていると、何だかよく分からんがフワフワとぼんやり光りながら動きまわってるモノがあるじゃないか。

UFOとかお化けとかコワイからあんまり好きじゃなかったけど、何故かそのフワフワは嫌な感じがしなかったし気になってじーっと見てたらフワフワがこっちに近づいてくる。


おおぉ。なんか来たよ。

などと眺めているとなんとフワフワがこちらに何か話しかけて来た。


あいにくその頃は俺も「ぉまんおー!」が精一杯でフワフワが何か伝えようとしてるのは分かるのだけれども、あうあうーと返すのが限界だったのだが、溢れ出るマトリックスな可愛さと未熟ながらも国士無双の凛々しさを伏せ持つ俺のパーフェクトプリティに惹かれちゃったのか、フワフワはその後ローラたんが部屋に戻って来るまで俺のそばでしきりに何かを話しかけてきた。

あうあうしか返せないのによく飽きねぇよなこいつ。でも俺もどうせヒマだからこういうイベントがあるのは素直に助かる。


次の日もフワフワが来た。


その次の日はローラたんの友達のアルフィナが遊びに来てたから来なかった。

アルフィナはあれだ、地味だけど磨けば光る原石だね。赤ん坊の俺相手にもやたら緊張してたっぽいし。でもそんな所がいいんだよ。お前らなら分かるだろ?

まぁアルフィナはいいんだ。アルフィナは。今はフワフワな。

今度ヒマな時にアルフィナって3回言ってみてくれ。とある3文字の単語が浮かび上がった奴は喜べ、俺と同類だ。


なんか話が飛んじゃったけど要するに俺1人でいる時はフワフワはやって来るんだけど、何故か他に誰かいる時はフワフワは来ないんだよね。あんまり何回もくるからローラたんになんとか伝えたかったんだけど、いかんせん言葉分からんし。

必死にキレのあるモーションでアピールしてみても、単に構って欲しいだけだと思われてしまう。

それはそれで有りなんだけれども。可愛すぎる俺が悪いんだ。ローラたんは悪く無い(キリッ


そんな感じで何度かフワフワが俺の所に遊びに来て、色々話しかけられてくうちに段々と向こうが何を伝えたいのかとかそーゆーのが感覚的に分かってくるようになってきて。

相変わらず言葉では意味不明な音列が並んでるだけに聞こえるんだけど、何故かその意味がなんとなく伝わってくるというか。


んである日なんかね、お腹のへその下辺りがこう、ぶわーってなって。

そっからはもうヤバかった。やべーやべーとかよく使うけどこの時のヤバいは本当にヤバかった。

だってフワフワが何言ってるのか完璧に自動翻訳みたいな感じで伝わってくるんだぜ?

海外の映画で吹き替え板を見てると口の動きとセリフはあってなくても、意味の分かる日本語で会話してるからそんなには不自然に感じないよな?あんな感じ。


「今日も遊びにきたよー!うーん、やっぱり可愛いなぁ。見てるだけで癒やされちゃうよ」


ほらみろ!やっぱりフワフワは俺の可愛さにやられてたみたいだ。草生えるわwww


ただ向こうの言葉は伝わっては来るんだけど、言葉の響き自体が全然日本語と違うからこっちの意思を伝えるのは凄く大変で。なんとか聞いた言葉から単語を拾い出して少しずつ話せる範囲を広げていく。


「こ、んに、ちは」


かなり舌足らずな響きになったがそれでも俺は必死に覚えたこの世界の言葉で初めて挨拶を返してみる。


その瞬間ただのフワフワした光が一瞬凄い勢いで光ったと思うと、、

・・まぁお察しの通りだ。


サイズ的に若干ちんこたーんな感じは否めないのだけれども、早くも幼女の登場ですよ。


思いっきり気合い入れて5時間位ブリーチするとこうなっちゃうのかなぁっていう位色素の薄い金髪なんだけど髪の毛自体は艶々してて瑞々しいし、しかも童顔で小学校高学年から中学に上がるか上がらない位の、丁度ぴかぴかリミテッドタイムなお年ごろ。これをロリと言わず何をロリというのだろう。

もうちょっとだけサイズがでっこーんならメインヒロインの座も狙えただろうに非常に惜しい素材だ。


でもそんな文字通りのミニマムロリータが凄っげぇ笑顔ではしゃぎながら自分の周りを飛び回ってるんだぜ?ファンタジーってさすがです。間違いなくあの瞬間俺はこの世のどんな神様よりも穏やかで優しいアルカイックスマイルを浮かべていただろうね。


「しゃ・・しゃべったーーーー!!!やっぱり私の事見えてたんだね!!!」


「あー、うー」


「こうやっておしゃべり出来るのは初めてだよね!やったぁ嬉しい!可愛い!」


それに応えて、可愛いのはお前の方だぜ?とダンディな視線を送ってみると案の定こうかはばつぐんだ。

テンションが上がり過ぎてしまったのか、飛び回っていたのが急停止してはふぅと変な声を出しながらよろよろと俺の膝の上に落ちてきた。


「もうだめ。もう無理。もう限界。ニナは一生あなたについていく」


あ、、重すぎるのはちょっと。。

いやね、物語の序盤も序盤でえっらい事しでかした俺が言うのもアレだけどさ。

もっと広い視野を持った方がいいよ?前世の俺みたいになったらあかんよ?


「あー、うー」


そんな事を考えながら落ちて来た彼女の頭をなでてあげていると、上がっていたテンションが落ち着いてきたのかぽつぽつと彼女が説明をしてくれた。

彼女は妖精、所謂フェアリーって奴で、フェアリーは生まれてすぐに自我が出来て自分のパートナーとなる主人を見つける旅に出るらしい。

生まれて2~3年で主人を見つけるフェアリーもいれば、何千年も主人を得ないままのフェアリーもいるとのこと。それに一言で主人と言っても例えば魔族の主人だったりドラゴンの主人だったりエルフの主人だったり。後に知ることになるのだがフェアリーという種族の個体数はこの世界でも相当に少なく、まして人族を主人として選ぶフェアリーは本当に稀というか奇跡に近い確率らしい。


「に、な」


「名前覚えてくれたんだね、これからよろしくね!」


こうして幼い俺の生活に一人?の妖精が加わることになった。

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