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プロローグ:神と崇められたドラゴンと青年のお話

数多の種族が交流し、機構術に長けた惑星レヴェリー。


平和な日常を過ごしていた彼らが、ある日空を見上げると赤紫色の異物が大量に降ってきた。



赤紫色の結晶が地面や建物に突き刺さり、触れたものを溶かしていく。


黒く、泥のようにドロドロに溶けて赤紫色のコアを持つ生き物は、生き物を飲み込んで消失させる。


それらに触れたものは赤紫色のエネルギーに汚染されて自我を喪失し精神崩壊を起こして、最終的には赤紫色のエネルギーに変化して形を失って溶けて死亡する。



赤紫色のエネルギーは世界を壊していくことから壊世エネルギーと名付けられ、それらが雨のように降ってくることから異物の雨は壊世雨と呼ばれた。


壊世雨は、人々から恐れられ、滅亡を思わせた。



レヴェリーの人々は壊世雨に抗うため、研究機関を結成して壊世エネルギーを研究した。


しかしレヴェリーには存在しない外世界の物質で構成された壊世エネルギーに、対抗策は発見されないまま時は過ぎる。



―――そんな中、ある研究者の青年が人よりずっと大きく青銀色の毛を持つドラゴンから魔法を与えられた。



青年は魔法を研究した。


青年が武器をイメージして手を握ると、光の粒子が手に集まり水色の武器を作る。


水色の武器は壊世エネルギーを溶かして光の粒子となって消し去る、壊世エネルギーの浄化作用を持っていた。


青年はその魔法をアーツと呼んで他の者に広め、人々はドラゴンからアーツを授かり、ドラゴンと協力して壊世雨に抗った。



研究機関はアーツの研究をして壊世雨に対抗する兵器を次々に開発していった。


それから数百年の間、人々はアーツを使うことで壊世雨の被害を防いで日常を過ごすことができた。



しかし、ある日の壊世雨はレヴェリー全体を覆いつくすほど規模が大きかった。


人々はアーツの力に頼り、その壊世雨に抗ったが、激しく降り注ぐ赤紫色の雨は大きな被害を出した。


大規模な壊世雨をしのいだ人々だったが、ドラゴンは壊世エネルギーに汚染され、巨体な体でさえ耐えきれずに死んでしまった。



そしてその瞬間から、人々の中から徐々にアーツを使えなくなっていくものが現れた。


人々は急遽アーツを使える者を収集し、壊世雨の被害の少ない地に集まって研究都市、レヴェリーシティを築き、残った力で空に壊世雨を防ぐ天井と壁を作って生活を始めた。



それは壊世雨が終わったわけではなく、延命措置に過ぎない。


いつかはアーツで作った天井や壁は破壊され、人々は壊世雨に滅ぼされることを意味していた。



生き残ったレヴェリーの人々は、再びアーツを使える日を夢見て対抗策を考え始める。

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