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寂れた商業ビルの地下のお好み焼き屋
寂れた商業ビルの
地下のお好み焼き屋で
彼は私に語ってくれたの
彼は当時
まさにこの同じ商業ビルにあった
お好み焼き屋で
好きな女の子と過ごしたことを
その子には
片想いだったらしいことも
その日はお正月明けの平日で
私たちの他には
スーツ姿の男性のお客さんが多く
私たちだけがまだ
日常に戻ることを足踏みしているかのように
運ばれてきたお好み焼きをヘラで切り分け
ソースの風味と共に口に運んでいた
変わる私たちと変わらない建物
好きな人が変わっても
お好み焼きは永遠にその風味だ
そしていつの間にか二月だ
たまに、傷つかないように
好きを軽くするべきなのではないかと
彼から意識をそらそうとする私
すると、あるタイミングで
「寂れた商業ビルの地下のお好み焼き屋」
というメモが目に飛び込んできた
恋心が蘇る私と変わらない記憶
今過ごしている場所が違っても
好きな気持ちは永遠にそのままだと
言えたらいいな




