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浮かない表情は、幻想的な霧の中
あの日
あなたとの待ち合わせ場所で一人
自身の生き方を見つめ直していた私は
「こうして会うのは
今日で最後にするべきなのでは」
という考えに至っていた
そんな心境の中
予想外に早く現れたあなたに対して
私は頬を緩ませることもなく
雨がパラつく
都会的な屋外ショッピング通りで
二人の前に一本の紺色傘が開かれた
促されるままに傘の中に入る
考え沈んだ私と
通りの中央に流れる人工的な川から溢れ出る
幻想的な霧状のスモークと
厚くて温かい大きな手を私の手に重ね
自身のコートのポケットに入れるあなた
私たちのドラマは
いつまで経っても続いていて
最果てなんてものを
知らないのだろうか




