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僕たちの永遠に変わりない

だってさっきまで

繋いだ手の先に君がいたじゃないかって

思わずにはいられないんだけど


今、僕の目に映る君は

不自然なほどホームの先にいて

駅から地上に続く階段の途中にいる僕を

見上げるように眺めていたんだ


君は改札に入る前に

惜しむように僕の小指に触れ

愛おしそうに至近距離で眼差しをよこし

自身に言い聞かせるように

「また会えるよ」と呟いた


そう、お互いの想いに忠実に生きるには

あまりにも物理的な距離が

離れ過ぎていたから




ねぇ、最後まで僕は

手を振り続けたんだよ


階段を上り下りする人々が

物珍しそうに視線を投げかけてきたとしても


意を決するかのようにホームの先から

電車に飛び込んだ君の後ろ姿が

最終的にどの車窓に存在していたのか

正確に把握出来ていなかったとしても


僕は……




もしあの瞬間が

「僕たちの最後」だったとしても

ほとんど

「僕たちの永遠」に変わりない


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