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転校したあの子
これは私がまだ高校生になったばかりの頃。
転校する前の高校で、バカな事をしてしまった時のお話。
正直、今では黒歴史になっているので恥ずかしい話なのだけれど…。
あの時の私は、何も分かっていない幼い子供みたいだったわね。
何でも思い通りに出来ると慢心して…。
ちゃんと私が理解するまで説教してくれたのは、色々と悪口を言ってしまった相手だった。
あの人しか、あの時の私をちゃんと見てくれていなかった気がするわ。
説教中は怖くて思わず泣いても、ずっと続いて…。
……ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい………ハッ!
わ…私は確か……。
そうそう、確か何度も繰り返し謝って、土下座しようとしてやっと許してくれたのよ。
実は、説教中の事は途中からあまり覚えていないのよね。
とにかく転校するまでの間、迷惑をかけてしまった人達にも謝った。
何故か、転校してホッとしてしまったけど…。
あの人には、感謝しているけれど同じぐらい怖いのよ。
だからまた、あの人に怒られる事がないようないい人になったわ。
もし悪い人になっていたら…、きっとあの時よりももっとひどく怒られるに決まっている。
そう考えると何故か震えが止まらない。
どうしてかしら?




