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第17話
以前欲しいと言っていたからか、かなり嬉しそうだ。
あげたかいがあるものだ。
さて、嬉しそうな所悪いけど…。
「ねぇ、緑。緑は私の事どう思っているの?」
私の言葉に思わず固まってしまった緑。
そんな緑に構う事なく私は、自分の気持ちを伝える。
「今の私は、緑と別れたくない。この先もずっと一緒に居たい…そう思ってる。緑はどう?」
しばらく固まって、動かなかったけど私の言葉をちゃんと理解した。
理解したとたんに抱き着いて来たけど…。
「私もずっと一緒に居たい。氷の事が…好き…。茜じゃなくて、氷が好き…」
…ストレートに愛の告白されて、プロポーズを受け入れる形になってしまった。
気持ちをハッキリさせるだけだったのに…。
プロポーズになるとは…。
少し嬉しい気がするのは、緑が好きだからかな?
友達としてではなく…、恋人として…。
「氷?顔が赤い…。もしかして、照れてる?」
その問いかけに答える変わりに顔を背けた。
クスクス笑う緑も赤くなってるくせに…。
「氷…、こっち向いて?」
緑が急に真剣な声で言ったので、緑の方を向いた。
(……!?)
キスされた。
この日、私のファーストキスは緑に奪われた。
そして、緑への気持ちも変化する事になってしまった。
あの男がかけた呪いのような物は、緑によって解かれ恋が始まった。
私にとって初恋になる恋が…。




