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19世紀、フランスッ!!
そう!時まさにロココ調ッ!!
ルイ14世のヴェルサイユ宮殿建築から始まる財政難は、ルイ15世、ルイ16世の代でも立て直すどころか、戦争費用が民を圧迫!!ギネス王ルイ・デュードネ亡き後、政治はグラついていた!!
とはいえ、ルイ16世無くしてアメリカの独立は語れまいッ!
彼は決して無能では無く、たまたまこの時代に生まれてしまったのだ!
国民の苦しみを理解する善良な王ルイ16世は、アメリカ独立戦争後は財政難の立て直しに着眼し、ルイ13世が勝手に廃止した三部会を復活させた!
三部会とはッ!!
第1身分、聖職者!
第2身分、貴族!
第3身分、平民!
これらを招集し、王が意見を求める会議であるッ!!
しかし、第1身分と第2身分は特権階級!
彼らは税金を納めずとも許されていた!!
ルイ16世の考えは、国民の平等性に近く、彼ら特権階級からも税金を取ろうという政策であった!!
しかし特権階級は猛反対し、多数決で勝る第3身分と対立!
第1身分から1票、第2身分から1票、第3身分から1票、と、自陣に有利な多数決にルールを改変したのであるッ!!
これに激怒した第3身分、平民達は、王の命令である三部会から勝手に離脱し、自らを国民議会と名乗り、自分達の法律が決まるまで会議を続行するという、テニスコートの誓いを立てた!
パリ市民 シトワイヤン は立ち上がったのであるッ!!
ついでに言うと、大勢の代表がいる平民達が集まれる程の広い場所は、テニスコートぐらいだったのだ!
しかし、ルイ16世は命令違反に軍隊を出さねばならないッ!!
同じ意見の味方同士でありながら、ルイ16世には国王の責務があるからだ!!
だが!これに抵抗した平民達は、勢いに乗って群衆となり、ヴァスティーユ監獄を陥落させたのだッ!!!
自分達、政治犯の収容先は、ヴァスティーユ監獄に他ならないからであるッ!!
アメリカ独立戦争にも参加したラ・ファイエットの理想論に国民は平等への情熱を燃やし、パリのあちこちで革命の戦いが始まっていた!!
だが当の国王、ルイ16世は、パリから20kmも離れたヴェルサイユにおり、特別、危機感が伝わって来ない有様だった!
彼はパリの惨状に実感が湧かず、まだまだ狩猟に出て遊んでいたッ!!
ここで高名な彼女の名を出すべきであろうッ!!
彼女抜きには、18世紀フランスは語れないからであるッ!!
それが、ルイ16世の伴侶である、無邪気な王妃マリー・アントワネットであったッ!!!
14歳でオーストリアから離れ、母が恋しいままに幼いマリーはフランス王太子妃となる!
あぁ!美しきシェーンブルンよ……!
と、センチメンタルな状態なりに、彼女はクロワッサンをフランスに持ち込んだ!
これに対しルイ16世は、まだまだ幼い男の子だ!狩猟遊びに趣味の錠前作り!!
当然、幼い彼に恋などまだ来なかった!!
寂しさから余計センチメンタルをこじらせたマリーは、無駄遣いと仮面舞踏会の嵐ッ!!
ロココ調のドレスやファッションは、彼女の趣味嗜好から贔屓してきたデザイナー、ローズ・ベルタンによるッ!!
マリー・アントワネットはまさにロココ代表の文化的貢献者であった!!
しかしッ!!
庶民がパンを食べれない中、マリー・アントワネットの巻き起こしたブームで王侯貴族は髪のセットに小麦粉を塗りたくる!
許すまじ王妃ッ!!
ルイ16世の代の散財は、アメリカ独立戦争の支援だけではなく、このセンチメンタル王妃マリー・アントワネットの遊びや、趣味嗜好に深く関与していた!!
博打やファッション、アクセサリー!彼女の楽しみは計り知れない破産を生み出した!!
彼女が成長し、ルイ16世の愛に包まれてからは、マリーは国民の苦しみを理解し、自粛し、ヴェルサイユ宮殿の庭に作られた田舎、本来はルイ15世からデュ・バリー夫人にプレゼントされるはずだったプチ・トリアノンが完成し、マリーはプチ・トリアノンの中で育児をしながら畑を耕し、慎ましく遊んでいた!
だが、それまでの散財は消せる訳では無い!
王妃の首飾り事件!
国が傾く高価な首飾り、これも先代のルイ15世が愛妾デュ・バリーに作らせたものだが、ルイ15世が死に、デュ・バリーが宮殿を追放されて、宝石商は困っていた!
なんとか宝石に目がないマリー・アントワネット王妃に買って欲しい!
しかし、王妃はいくら宝石に目がないとはいえ、国税が傾いた今、夫に相談しなければ、こんなに高い買い物は出来ないと、断固拒否した!
そこに目をつけたのが、ラ・モット伯爵夫人こと、ジャンヌ・ド・ヴァロワである!
彼女は前王朝ヴァロワ家の末裔だが、貴族夫人に物乞いをして拾われるなど、奇妙な生い立ちの女性であり、軍人のラ・モット伯爵と結婚したはいいが、金銭的には彼女は満たされず、ロアン枢機卿の愛人になりガンガンお金をもらっていたのだが!
ジャンヌ・ド・ヴァロワには、そんなはした金はちっぽけで、もっとロアン枢機卿からお金を取ってやろうと常々考えていた!
大枚を得ていたにも関わらず、だ!
ロアン枢機卿もまた、今以上の権威を望んでいたが、彼の悩みは王妃マリー・アントワネットに嫌われていることであった!
そこで、首飾り事件に至る!
ジャンヌ・ド・ヴァロワはブルボン家とヴァロワ家は遠い親戚なのを利用し、ロアン枢機卿に自分は王妃と懇意だと思い込ませた!
なにせ、私たち従姉妹なんですもの、で押し通す!
あの手この手で、筆跡のプロに依頼して書いた王妃の手紙や、王妃に似た娼婦を使った密会!
ついに、ロアン枢機卿は首飾りの代理購入を決意した!
しかし、1回目の支払いから破綻!
宝石商は、当然、王妃に直談判に行き、事件は明るみに出るのである!
しかし、高等法院が裁いたのは、ジャンヌ・ド・ヴァロワ一味と、ロアン枢機卿に罪を擦り付けられた有名な錬金術師、カリオストロ伯爵のみ!
ロアン枢機卿は無実の判定を下された!
それというのも、あまりに散財した王妃に、国民は信用が無かったのである!
首飾り事件は革命を早めたきっかけとなるのだ!
国民の目の敵にされた王妃マリー・アントワネットは、オーストリア女と蔑まれ、憎まれた!!
しかも、散財に留まらずッ!!
マリー・アントワネットは、スウェーデン大使ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン伯と熱愛し、生涯の愛を捧げた!
また一方では、女性同士の恋愛ブームに乗り、ポリニャック伯爵夫人と熱愛!
ルイ16世は歴代国王とは違い、愛人を持たない王であり、健気にもマリーを一筋に愛していたが、そもそもがフランスとオーストリアの同盟の為に捧げられたマリーとは、政略結婚であり、幼い頃からの運命である!
赤ん坊だったマリー・アントワネットに選択の余地が無かったことを、彼は深く理解しており、マリーの恋愛の自由を認めていた!!
だが!!
貴族や国民は、そんなに心を広くして見れない!
王が不憫で仕方ない!
ルイ16世を慕う者程、王妃への憎しみは募るばかりであるッ!!!
マリー・アントワネットは、フランス中を敵に回してしまったと言っても、過言では無かった!!!
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