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第56話 攻略組発足 クエスト承ります

 久しぶりのプレイヤーホームに入ったルグアは、綺麗に整頓された室内に寂しさを抱いていた。


 それでも、1つ嬉しかったのは、ゲーム内専用のベッドと、真新しいクローゼット。


 屋内での寝袋睡眠が終わったことに、安堵と虚しさがミキサーで、混ぜこぜになった不思議な感じがしてしまう。


 すると、


「おっ邪魔っしまーす!! ここがりんりんの家か〜、めっちゃ広いやん。ウチもこんな家住みたいわぁ〜、ほんま羨ましい」


 突然入ってきた、藍の訛り節。時々こんな話し方をする癖がある。


 藍の将来の夢が、”お笑い芸人”で、たまに芸人のモノマネをするが、使い方を間違うこともしばしば。


 ただやってる風でしかないため、苦笑してしまう。


 その間にも、ズラズラと入ってくる、仲間たち。今はあっという間に人で増えていった。


「なあ、みんな。なぜ、私の家に来たんだ?」


 知らず知らず登っていた階段から、眼下の仲間に問いかける。


「そういえば、ルグア先輩には話していませんでしたね。俺たちここにいるメンバー全員で攻略組を作ることになったんです。【新生アーサーラウンダー】として」


「攻略組って、あの攻略組か? あと、なんでお前の先輩なんだよ!! ルクス。私の兄なんだから、必要ねぇだろ?」


 黒髪の少女の発言に、


「いやぁ〜、リアルと出で立ちが違うから、つい……。ルグアと明理が表裏一体なのはわかっているんだけど」


 ルグアは、1番めちゃくちゃなのが、自分のステータスではなく、自分の性格の差だと確信した。


「モードレさん、早速依頼のお便りです。皆さんも聞いてほしいです」


 ガロンが手紙を取り出しながら、注目を集める。


「この街在住のNPC、レグルさんからのお便りです。読み上げます。『最近、この街で疫病が流行り始め、薬草を取りに行くのですが、現地に魔物が増え、取りに行けない状況が続いています。どうかよろしくお願いします』とのことです」


 本文を読み終わり、さらに続ける。


「納品内容は〈かくれ雪草〉と〈万能カタワレ草〉、〈悪魔花〉の3つを、それぞれ3000億個?! だ……そうです」


 驚いた表情で固まったガロン。まあ、この数は途方もない依頼になりそうだ。


 顔を見合わせる、藍とセレス。愕然とするルクスと彰。ぼんやり突っ立っている、努とノアン。


 残りのクリム、ゼアン、ルナ、ガイア、レーナ、ノンノは、話を聴いているのかいないのか……、別の話題で盛り上がっている。


「よし!! じゃあ、行くメンバーが私の中で完成したから、発表するぞ!!」


 大声でルグアは、少し騒がしい沈黙の空間を破る。一斉に、振り向く仲間の視線を確認すると、


「行くメンバーは、私とレーナ、藍、ノアン、ガロンの5人。他は、治療の手伝いに回ってくれ!!」


「「了解しました!!」」


 こうして、最初のクエスト攻略が始まった。


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