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淡々史記  作者: ンバ
第七、項羽本紀
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三十六、ある少年の陳情

36.

外黃不下。數日,已降,項王怒,悉令男子年十五已上詣城東,欲阬之。外黃令舍人兒年十三,往說項王曰:「彭越彊劫外黃,外黃恐,故且降,待大王。大王至,又皆阬之,百姓豈有歸心?從此以東,梁地十餘城皆恐,莫肯下矣。」項王然其言,乃赦外黃當阬者。東至睢陽,聞之皆爭下項王。


(訳)

外黄《がいこう》はなかなか降らず、

数日してからようやく降ってきた。


項王は怒り、命令を下して

十五歳以上の男子をすべて

城の東で穴埋めにしようとした。


外黄の令の舎人は

十三歳の少年であったが、

彼は項王のもとまで往き

このように説いた。


「彭越《ほうえつ》が強兵にて外黄を脅かし、

外黄の民は恐れたために

いったん降伏して

大王(の到来)を待っておったのです。


大王はこうして到着され

皆を穴埋めにしようとなさっておりますが

(このようなやり方で)

百姓がどうして心を寄せましょう?


これより東の梁《りょう》の地、十余の城も

皆恐れて、下ろうとせぬでしょう」


項王は彼の言うことも尤もだと考え、

そこで、外黄の者たちを

穴埋めにする事は取り止めた。


東の睢陽《すいよう》へ至ると、

この話を聞いた人々は皆

我先にと項王に投降してきた。


(註釈)

十三歳の少年の勇気ある陳情により

何万人もの命が救われました。


咸陽までの途上で

この事に気付いていればなぁ。


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