二十六、漢軍の反撃
26.
是時呂后兄周呂侯為漢將兵居下邑,漢王閒往從之,稍稍收其士卒。至滎陽,諸敗軍皆會,蕭何亦發關中老弱未傅悉詣滎陽,復大振。楚起於彭城,常乘勝逐北,與漢戰滎陽南京、索閒,漢敗楚,楚以故不能過滎陽而西。
(訳)
この時、呂后の兄の周呂侯が
漢のために兵を率いて下邑に居た。
漢王は密かに行きて彼に従い、
だんだんと(散り散りになっていた)
兵士たちも集まってきて、滎陽へと至った。
諸々の敗軍は皆会同し、
蕭何も一方で、関中の老弱の者で
いまだ兵籍にない人々を徴発して
滎陽を詣でたので、
再び漢軍は大いに振るった。
楚軍は彭城に於いて起ち、
勝利に乗じて敗軍を逐ってきて
漢軍と滎陽南部の京・索の間で戦ったが
漢軍が今度は楚軍を破った。
楚はそのために
滎陽から西へ通過できなかった。
(註釈)
イカすぜ蕭何〜っ!!!!!!!!
ボコボコにやられても、
後方支援担当の蕭何が
しっかり補給寄越してくれるのが
漢軍の不倒のゆえんです。
目立たない役割ですが、
他の誰にもこなせません。
これだけコテンパンにされても
兵士たちが劉邦のもとへ戻ってくるのは
項羽が、敵対者や降伏者に対して
一切容赦しない性格であるという事を
よく知っているからです。
生きてさえいれば
ゲームオーバーにはなりません。
石勒が劉邦シンパなのは
このへんなんでしょうね。




