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淡々史記  作者: ンバ
第六十三、老子・韓非列伝
182/274

韓非 四、説難二

4.

夫事以密成,語以泄敗。未必其身泄之也,而語及其所匿之事,如是者身危。貴人有過端,而說者明言善議以推其惡者,則身危。周澤未渥也而語極知,說行而有功則德亡,說不行而有敗則見疑,如是者身危。夫貴人得計而欲自以為功,說者與知焉,則身危。彼顯有所出事,迺自以為也故,說者與知焉,則身危。彊之以其所必不為,止之以其所不能已者,身危。故曰:與之論大人,則以為閒己;與之論細人,則以為粥權。論其所愛,則以為借資;論其所憎,則以為嘗己。徑省其辭,則不知而屈之;汎濫博文,則多而久之。順事陳意,則曰怯懦而不盡;慮事廣肆,則曰草野而倨侮。此說之難,不可不知也。


(訳)

「そもそも事は秘密を以て成り、

語は泄漏を以て敗れる。


絶対にその身がこれをらさずとも

語りがその秘匿する事柄に及べば

このような者は身が危うい。


貴人に過失の発端が有り、

説く者が議論を善くして

明言する事で、その悪しきを

押さえつけたなら、

則ち、身が危うい。


恩寵があつくならぬうちに

語りに知恵を凝らせば

言説が効果を為し功が有ったとて

則ち徳があるものとは見なされず、

言説が効果を為さずに失敗すれば

則ち嫌疑される事になってしまう、

このような者は身が危うい。


そもそも貴人が計略を得、

しかして自ら功を為そうとした際に

説く者が与り知る事となれば

則ち、身が危うい。


あちらが、表面上は

事を出す所が有り、

(裏では)自ら、他の事を

為そうとしている際に

説く者が与り知る事となれば

則ち、身が危うい。


その(相手の)必ずや

為せぬであろう事を強いる、

その取り消せない事を止める者は

身が危うい。


故に、これとともに大人を論ずるのは

則ち、自己を蔑ろにしていると見なされる。


これとともに細人を論ずるのは

則ち、権威に粥粥としていると見なされる。


その愛する所を論ずるのは

則ち、資(寵愛)を借りようと

していると見なされる。


その憎む所を論ずるのは

則ち、自己を嘗試している(めている?)

と見なされる。


その言辞を簡略化すれば

則ち、無知な者としてこれに侮られる。


氾濫博文であれば則ち、

多弁(冗長)で、もう十分だと思われる。


事態に順って意思を陳べれば

則ち怯懦でくしていないと言われる。


事態を慮って広く(意見を)連ねれば

則ち、草野(粗野)で

倨侮(周りを侮っている)であると言われる。


これが説く事の難しさであり

知っておかずにはおけないものである」


(註釈)

情報は秘密厳守。

漏洩したらそこから破綻する。


説く側に漏らすつもりがなくても

不意に、君主が隠したい事柄に

言及してしまったら、その身が危うい。


物事の落ち度が偉い人にある時

正論によって糾弾してしまうと

やはり、その身が危うい。


主君に気に入られないうちに

知謀をひけらかすような真似をすれば、

成功しても徳のあるものと見なされず、

失敗したら疑われてしまい、

やはり、その身が危うい。


貴人が自分から功を為そうとしている事、

あちらが表面上に見せない裏の事情、

これらを察知してしまった時は

やはり、その身が危うい。


相手の能力から言って

絶対にできない事を強いたり、

すでに取り止められない事を

止めたりする者は

やはり、その身が危うい。


相手と共に偉人の事を論ずれば

向こうは「自分は偉人に及ばないってか?」

と考えて、自分の事を

謗っていると思われる。


相手と共に小人の事を論ずれば

権力にあやかろうと

しているのかと思われる。


相手が寵愛している者の事を論ずれば

それにあやかろうと

しているのかと思われる。


相手が憎んでいる人の事を論ずれば

自分を試そうと

しているのかと思われる。


言葉を省略すればアホだと思われ、なめられる。


広い知識をもって言葉を尽くせば

冗長で、もう十分だから、と思われる。


事態に即して意見を述べると

臆病で力を尽くしていないと思われる。


事態を鑑みて言葉を尽くすと

粗野で傲慢だと思われる。


だから説く事は難しい!!


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