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淡々史記  作者: ンバ
第四、周本紀
130/274

三十一、忠臣の諌めを聞け!

31.

王行暴虐侈傲,國人謗王。召公諫曰:「民不堪命矣。」王怒,得衛巫,使監謗者,以告則殺之。其謗鮮矣,諸侯不朝。三十四年,王益嚴,國人莫敢言,道路以目。厲王喜,告召公曰:「吾能弭謗矣,乃不敢言。」召公曰:「是鄣之也。防民之口,甚於防水。水壅而潰,傷人必多,民亦如之。是故為水者決之使導,為民者宣之使言。故天子聽政,使公卿至於列士獻詩,瞽獻曲,史獻書,師箴,瞍賦,矇誦,百工諫,庶人傳語,近臣盡規,親戚補察,瞽史教誨,耆艾修之,而後王斟酌焉,是以事行而不悖。民之有口也,猶土之有山川也,財用於是乎出:猶其有原隰衍沃也,衣食於是乎生。口之宣言也,善敗於是乎興。行善而備敗,所以產財用衣食者也。夫民慮之於心而宣之於口,成而行之。若壅其口,其與能幾何?」王不聽。於是國莫敢出言,三年,乃相與畔,襲厲王。厲王出奔於彘。


(訳)

厲王の行いは暴虐で侈傲ごうし

国の人々は王を誹謗していた。


召公しょうこうが諌めて言った。


「民がご命令に堪えられませぬ」


厲王は怒り、衛国の巫を得て

謗る者を監察させ、

告発された者を殺したため

誹謗する者はすくなくなり、

諸侯の朝見もなくなっていった。


厲王の三十四年、

王(の監察)はますます厳しくなり

国の人々は思い切って物申す事が出来ずに

道路にて目視するだけであった。


厲王は喜び、召公に告げて言った。


「吾は誹謗をめさせることが出来たぞ。

敢えて言おうとする者はいなくなった」


召公は言った。


「それは、鄣蔽したのでございましょう。

民の口を塞いでしまうことは

水を塞ぎ止めるよりも危険です。


水をふさげば潰えて

傷つく者が間違いなく多数にのぼりますが

民もまたこの如しなのでございます。


このため、水を司る者は

これを流れ出させて導き、

民を治める者は、これを宣揚して、

発言させるのでございます。


故に天子の聴政は

公卿から列士に至るまでに詩を献じさせ

瞽には戯曲、史官には書を献上させ

師には箴言しんげんそうには賦、

もうには誦、百工には諫言、

庶人には伝え聞いた事を語らせるのです。


近臣は盡くを規し、親戚は輔弼・察知して

瞽史(官職名)は教誨し、

耆艾きがい(年長者)はこれを修め、

然るのちに王が斟酌なさりて

是を以て事を行えば、みだれぬものです。


民には口がありまして、

あたかも土に山川があり

財用がここから出るかの如く、

あたかも原隰に広々とした沃野があるのは

衣食がここから生じるかの如くです。


口で宣言する事、

成功と失敗はここより興るのです。


善を勧めて悪に備える事が

財用や衣食を産む事なのです。


そもそも民がこれを慮って

心にある事を口に宣べて

解決しようとするのですから

もしその口を塞いでも

一体どれほどの利益がございましょう」


王は聞き入れず、こうして国内では

敢えて口に出そうとする者が

いなくなってしまった。


三年、かくて相ともに畔き、

襲われた厲王はていへ出奔した。



(註釈)

不満を口にしたヤツ殺す!


じゃ、民がついてくるわけありません。

この人よく30年も王でいられましたね。


ついにはみんなから反逆されます。

残当。



・厲王の評価

戦闘 ★★★★ 4

戦略 ★ 1

内政 ★★ 2

人格 ★ 1


とりあえず周王のワーストに据えておきます。


曲がりなりにも30年もったので

内政はおまけしました。

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