プロローグ
「お疲れ様です!」
「おっつ〜」
「翔子さん、荷物あるから実家寄ります?」
「うーん、うん、そうするお願い」
「了解で〜す」
キュキュキュキュキュキュキュキュキュ
ブゥーン
「なんか、かかり悪くね?」
「そ、そうですね」
「弘美さんに言って、そろそろ代えてもらうかな」
「高瀬さん、今アメリカですよ、でもそろそろ帰ってくるかな」
「あーそっか、じゃあ家のポストに新車買ってくれーって置き手紙すっかな」
「いいっすね、翔子さんの実家から近いですもんね」
「おーよ」
「あ、今度のホンが出来たみたいなので目を通しておいてください」
「オッケーこれね」
パラパラ
パラパラ
「ふぅーん、こんな感じかぁ」
キキッ!
「ん?どした?この裏道信号ないでしょ」
「いや、事故みたいです」
「ん?事故?車なんて止まってねーじゃん…あ、救急車だ」
「はい、自転車が倒れてますね、転んだのかな?男の子が運ばれてますね」
「チャリで転んだくらいで救急車かよ」
「いや、なんかやばそうですよ」
「ん?本当だ!大丈夫かなぁ」
「あ、あれ?」
「どうしました?」
「いや、なんでもない気のせいだ、ほらもう通れるよ行くよ」
「はーい」
似てたかな?いや、まさかね、しばらく会ってないしな、どう成長したかわからないや
「あ、お誕生日おめでとうございます!」
「え、あーそうだった!」
ガサゴソガサゴソ パカッ
「どうしたんですか、ノートなんて開いて」
「いや、家族から誕おめメールきてるかなって…って、きてねー、あいつら忘れてんのかぁ?腹立つ!」
「ふふふ、子供みたいですね」
「いやいや、毎年お祝いして、家族がいくつになったんだねって、成長祝うのが普通でしょ!」
「あー確かに、私のお母さんいくつだっけ?ってなりますもん、って本当にわからない、五十二だっけかな」
「でしょー、だから大事なんだよ」
「はい」
「はぁーでも、段々嬉しくないね誕生日、また歳食ったわ〜ってなる」
「それ、わかります」
「いやぁ、このままだと並で終わっちゃうなぁ私」
「並ですか」
「うん、このままじゃね、ビックになりたいな、ビックに!」
「翔子さんならなれますよ」
「なんかチャンス転がってないかなぁ…あと誰かをビックにしたいね」
「プロデュースですか?」
「そーね、そんなところ!」
「でも、翔子さんについて来れる人なんているかなぁ」
「いるだろ、けっこう私優しいよ?」
「ふふふ、そうーですねー」
「ビックになって金稼ぐ、私は一生この仕事やめられない!使命!だから稼ぎまくる!」
「いいぞー稼げ稼げー」
「おーよ、ガッポガッポ〜」




