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混沌の戦場 14

「動いたか……東海め。早かったな」


西園寺孝基はそう言うとコックピットの中で手袋を付ける。


「東モスレムも同様の動きをしている……つなぐ線と言えば」


「相馬の……言うなって『外憲』だろ?」


1式の2番機のコックピットに座った相馬慎吾の言葉に孝基は頷いた。


「突出部を見れば素人でもどこを付けば戦線が崩れるかわかる。ただ……数だけで戦争が決まるわけじゃない」


孝基はそう言うと誘導する兵士に従ってそのままカタパルトへと向かった。


「空軍力の無い東海だ、空中でカタをつけるぞ」


「東和は動くのでは?」


「動きゃしないよ……央都側が有利にならない限りな。こっちは楽に暴れられるんだ」


そのまま孝基の機体はカタパルトに押し付けられ、そのまま空中へと射出される。


「くーこのGが何とも言えねえな」


一気に加速し機体は南へと向かう。山間部の小槍のような岩だらけの景色を抜けてアサルト・モジュールは圧倒的存在感を示しながら突き進んだ。


「相馬……二機で十分だぞ」


「そのつもりですよ」


真紅の孝基の機体の後ろにオリーブドラブの落ち着いた色調の機体が同じく低空を一気に加速して進んでいく。


「見えた」


孝基の言葉通りいくつもの煙の筋が地平線に見える。


「抜けられたみたいだな」


対空ミサイルが数発孝基の紅色の機体に向けて放たれていた。


「アサルト・モジュール相手には……弱いな」


一瞬機体を止めると瞬間に全身から衝撃派が放たれそのままミサイルが誘爆して消える。


「ではこちらも行くぞ」


孝基はそのまま一気に機体を降下させる。先頭を走っていた装甲車両を腰に付けられたサーベルの一撃で砕く。


「隊長……ケレンもいいですが……」


相馬はそのまま高度を保ったまま敵部隊に向けて銃撃を行った。

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