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戦いの序章 14

「危ない!」


シャムが身を伏せた上にグンダリが倒れ込んでくる。瞬間赤いものがシャムの視界を覆い尽くした。


「グンダリ……」


何も分からずにつぶやくシャムの中でグンダリは息を引き取った。


すでに敵部隊の兵士達は校庭から逃げ出そうとする女子供を狩り始めている。


「許さない……」


シャムの中で何かが壊れた。すぐさまシャムはグンダリの腰の刀に手を伸ばす。


「死ね!」


そんなシャムの叫びを聞いた黒ずくめの敵兵士が銃口をシャムに向けた。しかしそれは遅かった。地上を這うように走るシャムの一閃は兵士の喉笛を掻き切っていた。


「みんな死んじゃうんだよ……」


シャムの言葉を聞いたのか周りの兵士達もシャムの存在に気づいて銃を上げる。だが人間離れしたシャムのスピードについていけず一人、また一人と喉笛を掻き切られて倒れていく。


「なんだ……化物か……」


兵士が本音を履いた次の瞬間、シャムの手に握られたグンダリの刀はその胸に突き立てられていた。


「スナイパーをなんとかしないと」


シャムはそう言うと本能のおもむくままに近くの先祖を祀る塚を目指した。


足元に一発の銃弾が撃ち込まれる。ほぼ同時に銃声が響いた。


「やっぱり正解」


シャムはそう言うと一気に社の階段を駆け上がった。すぐさまフルオート射撃の銃声が響き、シャムの行く手を阻むがシャムはわかっていたかのようにそれを躱すとさらにスピードを上げて社の本尊の収められた祠にたどり着いた。


「二人……狙撃手と観測員」


そう呟くとシャムは一気に社の裏手に回り込んだ。据え付けられた望遠鏡をかなぐり捨てた観測員が銃口をシャムに向ける。だがシャムはためらうことなく一気に距離を詰めてその喉笛を刀で掻き切る。


「うっ……」


何もできずに黙ってシャムを見つめていた狙撃手の背中にシャムは何も言わずに刀を突き立てた。


「終わった……お父は?」


シャムは我に返って静まり返った南の方角に目をやった。

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