↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かわいい生意気女 しかたがないので側にあったバケツの水をぶっかけてしまいました。  作者: 古門まさごろう
1章 新入社員

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/26

プロローグ

挿絵(By みてみん)かわいい生意気女

 下ろし立ての、真新しい制服に身を包んだ一人の女子社員が、旧病院地下室の非常階段の側に蹲っているのを、まだ誰も気づいてなかった。

「……どうしたのだろう。何かあったのか?」

 仕事柄、気になってその娘に近づいた僕は、すぐにその理由が解った。

「これは……」 

やはり 一瞬躊躇したが、皆が近づいて来るのを見て、もう考えてる暇はなかった。僕は側にあった汲み置きのバケツを見つけると、いきなりその娘の頭からぶっかけた。

挿絵(By みてみん)

「キャー!」と言う悲鳴が、地下の薄暗い階段に響き渡る。想像以上だった。

 その一瞬の判断が正しかったのか間違いだったのかは解らないが、空のバケツを僕から奪い取った君は、全身びしょ濡れのまま立ち上がった。


 何が起こったのかと小走りに近づいて来た看護師長。僕は思い切り怖い顔で問い詰められたが、皆がいる場で説明するのは、少々難しい問題なのだ。

睨みあったまま全員の視線にさらされても、憮然として黙り込んだままの薄汚れた作業員。皆から危ない男と思われたのは間違いないが、その後、看護師長に付き添われた君は、泣きながら無事に地下の階段を上って行った。


 君と僕の出会いはこんな感じだった。今では良い思い出だけど、この秘密を知っているのは、僕たち二人だけだ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。