RE、竜人王からの依頼
追記
疲れや酔いのせいであんまりにもひどい文章だったので、3月10日深夜にある程度ですが修正しました。
よろしくお願いします。
「だからだよ、いまさらそんなこと必要ねぇって言ってんだよオレサマは!」
中身に仄かに赤みが残った肉厚のステーキに、その上に乗せられたアツアツかつこんがりと焼かれたオニオンスライス。それに加えて付け合わせのポテトサラダやブロッコリーにコーンが乗せられた鉄皿を側に置きながら声を荒げる存在は、竜人族の中でも一際大きな体を持つ黒い竜人デリシャラボラスで、
「………………むぅ」
彼が話しかけるのは自身の父であるエルドラであるのだが、拳を机に叩きつけながら行われた力説を聞き、真っ赤な鱗に身を包んだ竜人族の王は腕を組みながら唸る。
そのとき息子であるデリシャラボラスが口にした意見を、彼は完全には否定できるだけの材料を持ちえていなかったのだ。
「お前さんの意見はわかるんだがな。それでもここは俺も引けない部分でなぁ」
しかしである。
数週間前から行っていた提案はエルドラからしても一歩も譲れないほど重要なものであり、そのために様々な施策を行っていた。
ゆえにこれを撤回する気は微塵もなく、天井を見上げながら悩みの色がはっきりと見て取れる息を吐き出した。
「………………………………お、おうシェンジェン! 奇遇だな! こんなところで何してるんだよ!」
「………………………………げぇ」
「ドラドラドラ! そんな冷たい対応するなって!」
ゆえに現状を打開する策がないエルドラにとって、なんともいえぬ表情を浮かべながら側を通ったシェンジェンは福音以外の何物でもなく、本人が望んでいない事は承知の上で、立ち上がりながら声を上げる。
「………………何をしてる、ですか?」
「そうだよ! 俺か? 俺はだな、どーにも都合が悪いことが続いててな。ちょうどお前さんみたいな優秀な人材の力を欲してたのよ!」
「………………………………多分僕が断っても好き放題話し始めると思うので自分から聞くんですけど、一体どうしたんですか?」
次いで嫌そうな表情を浮かべているのを見ても口を閉じるような事はなく、シェンジェンが連れていた他の者らが思わぬ展開に驚いていることを承知の上でシェンジェンの首に自身の腕を回せば、彼は明後日の方角に視線を向けながらため息を吐き言葉を紡ぎ、
「実はだな、お前さんに頼みが一つあるんだよ!」
「………………………………遠慮なく教えてくださーい。全部、そう全部! 爆殺するからさ!!」
「ドラドラドラ! そう言ってもらえると助かるんだが、そう簡単な話でもない!」
「………………どういうこと?」
「頼み事ってのは俺の息子に関してでな。爆殺されちゃ困るんだよ。いやまぁ、そうそう死ぬような事はないことくらいわかってるがな!」
投げやりな返事をするシェンジェンの胸中など露知らぬと無視しながら彼は告げるのだ。
現在抱えている己が問題はぼかしたまま、こういう場合に一番息子に対して効果的な提案を。
「けどまぁ、やってもらう事はお前さんの予想通りではある」
「?」
「殺されちゃ困るが、俺の息子を一度完膚なきまでに叩き潰して欲しいって点はあってるってことだよ!」
それは十年以上前、今でこそ神の座及びその側近となった蒼野達に対して告げた内容と同様のもので、それを聞いたシェンジェンは戸惑いの声を上げるのだが、彼の意思に反し事態は進んでいく。
「いいぜ。その条件を飲んでやるよクソ親父。もし今のオレサマが下等な雑魚人間に負けるような事があれば、クソみてぇな要求だろうとのみ込んでやるよ!」
すると二人の側でステーキを頬張っていたデリシャラボラスは、何かを決意した様子でそう断言。
「ドラドラドラ! よくぞ言ったな我が息子! その言葉、忘れるんじゃねぇぞ!」
それを耳にした亜人の長エルドラは満足げに笑い出し、
「待って!? 巻き込まれた当事者抜きで盛り上がらないで!?」
完全な被害者であるシェンジェンは悲鳴を上げる。
ここまでご閲覧いただきありがとうございます。
作者の宮田幸司です。
申し訳ありません。ちょっと周囲の環境が慌ただしいため今回は短めの溜回。
詳しい事は今後しっかりと書いていくので、そのときに。
今回のところは、久々に出たデリシャラボラスが、初期の頃と同じくエルドラを筆頭とした周囲に対し相変わらず反抗期な事だけ覚えていただいていれば幸いです。
コイツ、ギャン・ガイア戦から何にも成長してねぇ!
等という意見もありです
それではまた次回、ぜひご覧ください!




