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薔薇や百合ではありません  作者: 小林 あきら
第一章 薔薇や百合ではありません
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プロローグ

 異世界モノを読んだり書いたりしていると、無性に学園モノが読んだり書いたりしたくなるのは、私だけなのでしょうか?

 なので、書いちゃいました。

 頭空っぽにして、気軽に読んでみて下さい。


 私はこの現代で――いや、世界での常識というものを理解しているつもりだ。

 いや、つもりだったと言うべきだろうか?

 所詮、私などこの世に生を受けて20年も満たない若輩者だ。

 そんな私が、この世の全ての事を理解しているというのは、おこがましいにも程がある。


 だからなのだろうか?

 少し色々な事を甘くみていたのかもしれない。

 人の欲や、感情というものを。



 現代ではある種、禁忌とされるもの。


 例えば、ブラコンやシスコンの行き過ぎた場合の『兄弟愛』というものがある。

 ブラコンやシスコンを馬鹿にする者もいるかもしれないが、家族を大切にするのはとても良いことだと思う。

 昔は近親婚というものがあったしたらしいが、今の現代では、小説や漫画など空想の世界でしか見かけられない。



 例えば、薔薇、百合と呼ばれる『同性愛』というものがある。

 アレは自分に振りかかなければ、それ程気になる事ではないと思っていた。

 とある国では同性同士で結婚できる国もあるそうで、現代というものは、実に自由で進んでいるものだと感心するほどだ。


 歴史を紐解けば、この日本でも『男色』や『レズ』でいいのだろうか?その様な物が存在していた。

 もはや、それを『嗜み』と考える時代もあったようだ。

 日本の偉人の中の藤原さんというプレイボーイは、プレイボーイ過ぎたが故に、ノンケでも、オジサンでも平気で食ってしまったらしい。

 他にも葛飾北斎などの世界的にも有名な浮世絵師達は、女性同士のあれやこれやを、春画として残しているらしい。


 気になる人は、各自で詳しくし調べてみて欲しい。

 日本の偉人は、とってもファンキーで、ファンタスティックな御仁が多い事にビックリするだろう。

 正にオリエンタル日本。

 HENTAI文化で、神秘の国だ。



 ただ、嗜みで色々されてしまうのは、私としては本当に遠慮願いたい。

 いや、本当に。いやいや、マジで。

 そう考えると現代社会に生まれた事は、親に――いや、神に感謝しても良いぐらいだ。



 まぁ、少し話はズレたかも知れないが、これらのことから、近親の恋愛や同性愛者や、薔薇、百合、BL、レズといったものが『まぁ、世界は広いのだから、こんな事もあるのだろうなぁ』とか『それぞれが自由に考え、それぞれが納得する事なら、関係無い事だ』みたいに、他人事のように感じていた。


 そんな色々と開けっ広げの世界ではあるのだけれど、私はこんな世界が嫌いではない。

 嫌いではないが、こんな世界だからであろうか?

 最近気になる事が出来た。




 それは『人はなぜ恋をするのだろうか?そもそも恋とは?』という事だ。




 これは多くの人が、一度は疑問に思う事があるではないだろうか?


 私はどうしてもその事を知りたい。

 いや、その答えを知っておかなければならない。

 箸が転がるだけで面白かった年頃から、少し成長し、その様な事を考え出す、ちょっぴり難しいお年頃に突入している。

 そんな思春期真っ只中の私が目を付けたのは、一冊の恋愛について色々な人が語る本だった。



 その本ではこのように語られていた。



 ある詩人と名乗る者の言葉を借りるならこうだ。

「恋、それは淡く切ない砂糖菓子だ」

 私の語学力と感性では、どうしても理解できない。


 ある生物学者と名乗る者の言葉を借りるならこうだ。

「恋、それは人が種を残そうとする行動に対する後づけだ」

 身も蓋もないとはこの事だ。


 ある愛好家と名乗る者の言葉を借りるとしたらこうだ。

「百合は良いものだよ?綺麗なものと綺麗なものをかけ合わす事によって生まれる相乗効果って言うのかな?アレは――」

 どうか恋について語って下さい。


 ある魔法使いと名乗る者の言葉を借りるならこうだ。

「恋、そんなの勘違いだ。錯覚だ。幻だ。だから俺は独身なんだよ!」

 とても胸が絞め付けられる言葉だった。


 ある作家と名乗る者の言葉を借りるならこうだ。

「恋?ああ(BL)の事ね?アレはほら?ファンタジーだから」

 この人にとって、恋のルビはBLらしい。全くもってファンタジーだ。


 そして、ある聖職者と名乗る者の言葉を借りるならこうだ。

「恋、それは信じることです。え?男同士?あなた地獄に落ちたいのですか?」

 なるほど、男同士は地獄に落ちるらしい。……という事は、ある時代の貴族様方は大体地獄に行ったのだろうな。




 様々な意見があり、とても参考になる意見ばかりだった。


 まぁ、色々と長々と語ってしまったのだが、この本や様々な意見から、私が辿り着いた答えは以下の通りだ。



 やはり恋は人によってそれぞれで、人によって考え方が違う。

 きっと『恋』の答えなど一つではない。

 決まった形や関係、言葉で表す事の出来ないモノではないのだろうか……という事だ。





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