表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/1544

第二章「王都ヨキフ」 22.4話

本日最初の投稿です。今日もよろしくお願いします。

「貴方の事はカテリナから随分と聞かされています。貴方はきっと幼い頃からカテリナを守って来たのでしょうね。カテリナは貴方に全幅の信頼を寄せていますし、信じられない事ですが、その頃から貴方にはそれに応えるだけの実力があったのでしょう」

 ここは下手に口を挟まずこの言葉に耳を傾けよう。

「私がここで言葉を止めても焦らず待つ。何なのでしょうね、貴方は。まるで貴方の中に誰より経験深い長者が隠れているようです……。まあそれは置くとして、考えて欲しいのです。貴方の手の届く範囲でカテリナを害せる者は居なくても、まだしばらくカテリナは貴方と離れて暮らさなければなりません。貴方達の婚約は彼女の親が貴族になるのを待たなければならないし、それにはお父様が男爵になる必要がありますね」

おっしゃる通りです」


「貴方はカテリナが誰にも負けないように鍛えたのですね、このが貴方と離れても大丈夫なように」

「はい」

 この人には分かっているのだ。カテリナと僕が過ごした日々を、そしてそのときにかけがえの無い事が。


「それでもこの娘はまだまだ年端の行かない少女なのです。私はこの娘が可愛い。沢山の家人を育てましたが、こんなに素直で純粋な娘には初めて出会いました。もし貴方がそこまで考えてこの娘を導いたのだとしたら私は恐ろしくてどうしようも無い。それでも貴方にお願いするの。どこにでも居る口さがないやからにこの娘を攻撃するすきを与えないで下さい。取るに足らぬ輩の一言が思わぬ結果を引き起した事態を私は何度も観てきました。貴方に足りないのは恐らくこの世界での経験だけなのでは?」

 これを見抜く彼女をこそ恐ろしくて、僕には言葉を挟む事も叶わない。


「カテリナも楽しみにしていたので今日は大目に見ました。明日からは自重してくださいね」

「……、ご忠告ありがとうございます。カテリナのそばに貴方が居て下さる事に感謝の言葉が見つかりません。是非、これからも。是非、是非よろしくお願いします」

僕は深く永く頭を下げた。

ここにいれば、彼女が居ればカテリナは大丈夫だ。

これぞまさしく天の配剤。

僕は随分久し振りに神様に感謝した。



「おはよう」

「おはよう」

「昨日は寝ちゃってゴメンね。アリアーナ様に叱られたでしょ」

「いいんだ。僕もこれから気を付けるよ」

 翌朝早く顔を出したカテリナが会う早々ペロっと舌を出した。


 この顔を見るだけで幸せを感じられる自分が、嬉しい。

次の投稿はお昼前後の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
↑ これをピコッと押すと私のレベルが少し上がります。
★★★★★ 付けてくれるととっても嬉しいです ((* •ω•)。´
『小説を読もう』ブックマークよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコ
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ