表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/1544

第二章「王都ヨキフ」 22.2話

本日2度目の投稿です。22.1話がまだの方はそちらからお読みください。

 ストレートの金髪をひっつめたメイド姿の背中が昼食を取っている。

「カテリナ!」

思わず大きな声になってしまった。金髪の頭が振り返る。

「フィンリー……」

カテリナはシチューのスプーンを口元に残したまま呟く。

僕が着いた事は知らなかったようだ。


 カテリナがいるテーブルに向かって歩く。急な事で何を言って良いか分からない。

「久し振り、元気だったか?」

カテリナの隣に座り声を掛けた。

「うん、元気。とても良くしてもらっているから全然大丈夫だよ。」

カテリナはすでに落ち着いている。

「何か食べる?」

「そうだな、戴くよ」

「同じ物でいい?」

「うん」


 カテリナがシチューとパンを持ってきてくれた。

「いただきます」

食事しながら手短にマーカス様ナタシア様の件を話す。

「この後はガリバルディ様との打ち合わせだと思うから個人的な話は夜になるよ」

「分かった。楽しみだね」

にっこり笑った顔は僕が覚えている笑顔よりずっと綺麗に見えてドキドキしてしまう。


 食事を済ますと案の定ガリバルディ様から応接室に戻るよう連絡があった。

カテリナと二人向かうとガリバルディ様とアリアーナ男爵夫人が揃って僕達を待っていた。


 まずお二人から今回の諸事情が伝えられる。

マーカス様とナタシア様は明日の夕方にはジブリスに着く予定で、二人の希望で領都魔窟の探索許可が発行済みであること。

冬期休暇の前半は二人で行動するが後半はマーカス様がカルテック家とアムラス家に挨拶に回るためナタシア様が一人ジブリスに残る事。

王都へはマーカス様が戻られ次第、二人で帰還する事。

ジブリスにいる間、公式行事以外は魔窟探索を希望されている事、等である。


「それで、僕達は何をすればよろしいのでしょうか」

 僕は男爵夫妻に尋ねた。

「基本はお二人の魔窟探索にお供する事になります。フィンリーさんが護衛でカテリナは案内役ですね」

アリアーナ様が答えてくれる。


「僕が護衛ですか?」

「貴方の杖術が騎士団長の剣に匹敵すると云う事はここジブリスでは周知の事実です。

更に四王国武闘会で優勝するほどの魔力と智謀があるとなればジブリスで貴方以上の護衛はおりませんよ」

男爵が事も無げに言うとアリアーナ様が後を継ぐ。


「カテリナは夏に探索許可を得てから休みごとに魔窟に潜っていますね。話に聞くところではすでに単独で中層に達しているとか。これも案内役としては打って付けでしょう」


 そう云う事ですか。

まあ僕達の気持ちを考えてくれた部分はあるにせよ、王子様達の我儘の相手には僕等二人しか適任が居なかったというのが真相のようだ。


「承知しました。ところでお二人はどちらで滞在なさるのですか?」

「領主館の貴賓室です。なので、フィンリーさんの部屋はその並びの客間になります」

「カテリナは領主館ではお二人を世話しなさい。あと二人メイドが付くのでフィンリーさんのお部屋にも手が回るでしょう」

「はい」

「あの、僕は大丈夫ですので」

「これから高位の方とのお付き合いが増えそうですから、この手の事にも馴れておかないと駄目ですよ」

「なるほど、お気遣いありがとうございます」

「「どういたしまして」」

次の投稿は夜の予定です。そちらもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
↑ これをピコッと押すと私のレベルが少し上がります。
★★★★★ 付けてくれるととっても嬉しいです ((* •ω•)。´
『小説を読もう』ブックマークよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコ
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ