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1話 お兄さま

俺はいつものように古本屋で立ち読みをしていた。


100均セールコーナーにエロい表紙の小説があった。


よく聞くタイトルなのに内容は知らない。


すこしエロい話かもしれない。


こういうのを読むと俺の人生も変わるかなと思った。


はじめてこの本屋で本を買った。


これで俺も客として認知されるはず。


しかもインテリジェンス。


デュフフ。


これで他の客との差別化は完璧だな。


店員とは顔を合わせないように会計をすませた。


本の表紙には「ドグラマグラ」と書いてあった。



自宅に帰って荷物を下ろした。


とりあえずポテチを食べる。


うまい。


ポテチは神。


今日も俺をいやしてくれる。


俺を2袋目のポテチを開ける。


食べる前に甘いものが食べたくなった。


甘いもののストックは尽きていた。


仕方ない。


コーラを飲むか。


冷蔵庫まで動くのは面倒だな。


何かこういうリモコンがあればいいのに。


俺はドグラマグラのエロ挿し絵をチェックすることにした。


文字ばっかりだ。


がっかりだ。


表紙を見て惰性でおちんちんをさわる。


無理だな。


こんな本ではおかずにはならない。


俺はポテチ3袋目の途中でトイレに行った。


変な音が聞こえる。


なんだろう。


しばらくしてトイレのドアを開けたら、全裸の女がポテチを見つめていた。


全裸の女が俺に気づきこっちを向いた。


俺と目が合った。


そして全裸の女は言った。


「私はドグラマグラモヨコです。お兄さま」

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