表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/124

80.配信休止=彼女は在りし日の過去を振り返る。


 薄暗い天井、閉め切った室内に漂う淀んだ空気の中で私は最悪の気分のまま目を覚ます。


「………………あぁ……い、まは……そっか……私――――」


 目は覚めたけれど、起き上がる気にはなれず、そのままベッドの上で布団に包まったまま再び目を閉じる。


………………これじゃ昔に戻ったみたい……もう私はあの子になれない……相応しくない……だから――――


 真っ暗な布団の中、自分の吐息で熱くなるのを感じながら、暗い思考の渦に沈んでいく私。喉が渇いている気がするけど、それでも起き上がる気力は湧いてこない。


 いっそこのまま夢の中に消えてしまえばいいと思って欲求を無視して意識を沈めていく。願わくば、今、私のいる場所、この現状が夢であるようにと祈りながら。



「――――なんだ、またあぶれたのか白崎。仕方ない、先生とペアを組むか」


 もう懐かしいと感じるくらい昔の記憶。当時、小学生だった私は体育の時間にペア決めで誰とも組めず、いつも先生と組んでいた。


「ええっと、白崎さん、あぶれちゃったの?……仕方ないから先生と組もっか」


 それは体育に限った話ではなく、他のペアを組むような授業はもちろん、遠足や班決めは最後まで残り、余ったところに入れられていた。


 その理由はただ単に友達がいなかったから。


 仲の良い子どころか、挨拶をするような相手もいない……ううん、正確には私が誰とも喋ろうとしなかった。


 今でこそ最強Vtuberとして画面越しとはいえ、大勢の前で喋ったりしているけれど、昔は他人と接するのが怖くていつも黙って俯いているような子供だった。


 家族以外誰とも喋らず、目も合わせず、休み時間は一人で本を読む……そんな子供に友達なんてできるわけがない。


 もちろん、一人でいる私に話しかけてくれた子は何人かいた。クラス委員長として、同じぼっちとして、一人で可哀そうだから、先生に仲良くしてあげてと言われたから、理由は様々だったけど、結局、私はその(ことごと)くを無下にしてしまった。


 本当は仲良くしたい、友達と遊びたい、そんな気持ちもあったと思う。でも、話そうと思うと緊張して黙り込んでしまう癖がついてしまった私は一歩が踏み出せず、ぼっちのまま小学校を卒業した。


 けれど、この頃はまだ私の中にも希望があった。中学生になれば、環境が変われば友達ができるかもしれない。案外、この癖をすんなり克服して、普通に喋れるようになる可能性だってある。


 確かに他人は怖いけど、それでも小学校には通えたし、行きたくないとも思わなかった……だから少しのきっかけで変われると信じていたんだ――――でも、そんな私に突きつけられたのは非情な現実だった。



80.配信休止をご覧くださり、誠にありがとうございます。


一人、暗い部屋の中で在りし日の過去を夢見る白崎朝陽。今の彼女へとつながる出来事とは……?


今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録とグッドボタン……もとい、ブックマークと評価の方をよろしくお願いいたします……それでは彼女達から一言!


「ゆうぐれ様の過去……正直、気にならないと言えば嘘になりますわね……」

「うん、初めて会った時にはもう今のゆうぐれちゃんだったから私も気になるけど……これ、もしかしてしばらく本編に私達の出番はないんじゃ…………」

「……それだけじゃありませんわ。内容が触れづらいだけにここで話す事にも注意しないと、ですわ」

「そっか……じゃあ、次回からどうしようかな…………」

「…………まあ、なるようにしかなりませんわね。頑張ります……ですわ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ