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81.配信休止=彼女は忌まわしい過去を振り返る。

 

「――――白崎さん、俺と付き合ってくれ!」


 中学に入学して初めての夏、私は同じクラスの男の子に呼び出されて告白された。


 相手の子とは話した事もなく……というか、結局、中学でもぼっちだったから誰とも話した事はなかったのだけど、ともかく、名前も定かじゃない子に告白された私はどうしたらいいか分からなくなり、ただごめんなさいと小さな声で返し、その場から逃げるように走り去った。


……そして、この出来事がきっかけでそこから私の中学生活は一変する事になる。


 元々、中学生活は小学校の時と変わらず、ぼっちで過ごしていたのだが、告白された日を境にクラスメイトから敵意を向けられるようになってしまった。


 数人の女子たちに呼び出され、調子に乗っているだとか、根暗だとか、暴言を浴びせられて、その後、アンタが色目を使ってなんとか君を誘惑しただとか、アンタのせいでなになにちゃんが泣いているだとか、私を責め立てるような言葉を並べてきたのを今でも覚えている。


 どうやら、私に告白してきた男の子はクラスの人気者だったらしい。


 どうしてそんな相手が私に告白してきたのかは分からなかった。


 でも、誰とも喋らないぼっちがそんな相手から告白され、さらにそれを碌な言葉も告げずに断ってしまったのだ。


 中学生という思春期に入り始めの多感な時期……なんであんな奴がという嫉妬やあの人からの告白を断るなんて何様なのという憤慨など、負の感情を抑えられる筈もない。


 やがてそれらはクラス全体に伝播し、私は敵意を向けられる象徴となってしまった。


 そうなってしまえばどうなるかなんて誰でも予想ができるだろう。


 世間一般では珍しくもないよくある話……クラス単位でのいじめが始まった。


 始めは物を隠されたり、机に落書きされたり、無視されたりと小さなものだったが、だんだんとエスカレートして、ドラマなんかでたまに見るようにトイレの上から水をかけられたり、上履きの中に画鋲を入れられたりし、最終的に直接的な危害を加えてくるようになった。


 まあ、そこまでいってしまえば大人も黙って見ているわけにいかず、クラスメイト達には厳重注意、私は残りの中学生活を卒業まで保健室で過ごす事に。


 この時の出来事……いじめが原因で私は対人恐怖症気味になってしまい、誰かに話しかけられるだけで息切れを起こし、酷い時は吐いてしまうようになってしまった。


 そこからずっと症状が改善される事のないまま、私は高校生活を迎える事になる。


 正直、誰にも会いたくないし、外に出るのも怖くて高校なんて行きたくなかったけど、それでも家族に心配を掛けたくなかったから最低でも高校は卒業しようと思って我慢した。


――――そして高校生活最初の春、私の人生は大きな転機を迎える。



81.配信休止をご覧くださり、誠にありがとうございます。


思い出されるのはありふれているけれど凄惨な過去……果たして彼女はそれとどう向き合うのか……?


今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録とグッドボタン……もとい、ブックマークと評価の方をよろしくお願いいたします……それでは彼女達から一言!


「まさかゆうぐれ様にこんな過去があったなんて……」

「……誰にでも思い出したくない過去はあるよ。でも確かに、今のゆうぐれちゃんからは想像できないかな」

「……それだけゆうぐれ様が変わる努力をしたという事でしょうか……私にはそれを推し測ることさえできませんわ」

「それはオリィちゃんだけじゃなくて誰にも分からないものだよ。だから私達にできるのはゆうぐれちゃんの過去を知っても変わらず受け入れる事だと思う」

「……そう、ですわね…………理解しようと思うのは傲慢なのかもしれませんが……歯痒いですわね」


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