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天元突破の超越達〜鉄拳の女王〜  作者: 赤地鎌
ゼーレ・ヴィアジャル(魂の旅路)
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第537話 戦嵐 後編

次話を読んでいただきありがとうございます。

よろしくお願いします。


対話するアシュリード、それにロゴスリアのデウスエクス達は…

 通信でアシュリードが告げた事を聞いて驚く女神のデウスエクス達。

 リュシュオル・ユティス・イエツァ・マレーナは、愕然として止まってしまう。

 ロゴスリアだけが

「それで? それが何の確証になるの?」


 アシュリードが

「これが…可能なら、ロゴスリア様…アナタの復讐だって遂げられるはずだ」


 ロゴスリアが

「私の復讐は」


 アルシュが

「ムリだろう。自分が殺した命をアンタが産み直す。不可能だ。リーンカーネーションの輪は、因果がある者達との絆は維持するが、再び同じ母から子は誕生しない。出来たとしても、その因果と絆が薄れて消えてからか、よほどの因果と因縁を操作できる神を超えた存在でしか不可能。お前達の御方アルダ・メルキオールがそれ程の存在だとしても、それ程の存在なら、お前の望み通りにリーンカーネーションを操作する事に意味を見出さない。そうじゃあないか?」


 アルシュの言葉にロゴスリアは鋭い目つきになる。


 アルシュと一緒にいる特別防衛隊の一人、奏が

「もしかして…貴女は、復讐なんて、殺した命を産み直す事を考えていないんじゃないの?」


 ロゴスリアが自身の長髪を撫で

「はぁ? 何故、貴女にそんな事を言われないといけないの。私は」


 奏が

「だって、もし、本当に復讐を望んでいるなら…。奪った命達の再生を願うなら、どんな事を…自分が傷ついたとしても、そこだけを目指すから」

 奏だからこそ、知っている。

 かつての雷御が、そうだった。

 自分の大切な人を奪った世界に、自身の存続さえも省みないで、自滅しようとも復讐を遂行した。


 この目の前にいるロゴスリアは、自分が殺した命を自分で産み直すという復讐を掲げながら、全くその行動をしていない。

 つまり、本心は別の所にあるのだ。


 ロゴスリアであるリザーに、リュシュオル・ユティス・イエツァ・マレーナの四人が視線を集中させ、ユティスが

「リザーナ。どういう…」


 四人は、奏が言っている言葉の意味が理解できる。

 大母になるとしたロゴスリアだが、その行動は、ホーリートライアングルの世界の維持だけで、実際に命を自ら生み出した事はなかった。


 マレーナが

「相手の妄言だよね」


 ロゴスリアが呆れたように髪を掻き上げ

「あああ…全く。面白くもない」

 まるで、苛立つ様子に、味方の四人達は戸惑う。


 ロゴスリアが残酷な笑みを向け

「聞こえているかしら…ヴィクティナ、ルーディシア、アルティシミナ、ラティファーナ」

と、カログリアの四人の名前を告げる。


 本部カディンギルの空を覆うレーヴァティンの紅蓮天空城の上にある、ホーリートライアングルの時空との次元穴にいる四人の黒き花嫁衣装のような修道女達が頷き、一番右のヴィクティナが

「なんでしょう?」


 その声がその場にいる全員の脳裏に響いた。


 外で戦っているディオス達が動きを止める。

 それによって戦場たるプラズマ領域が一蹴され、ライアーとキャロルのゼウスエフェントリスとディオスのデウスマギウス・アミダライオウ、それと戦うレーヴァティン達のデウスエクス・アーティグトが、動きを止める。


 そして、デウスエクス・アーティグトにいるレーヴァティンが

「リザーナ! キサマーーーーー」




 本部カディンギル内にいるロゴスリアが嘲笑いを向け

「ああ…残念だわ。頭がいいヤツって、直ぐに真実に到達するんだもん。真実なんて知らない方が楽なのにね」

”さあ、ここに苦界の意味を知る。

 わたしは、全てを偽る逸話。

 わたしは、全ての終わりを見届けた。

 わたしは、知るべき終わりの母を。

 それは、全ての終わりと終演”


 ロゴスリアが、何かをしようとするのをアルシュ達は黙っている見ている訳がない。

 アルシュ、スコルピオン、特別防衛隊のネフティスの乙女達、奏達が走る。


 ロゴスリアは残酷な笑みを浮かべ

”さあ、始めましょう。

 永劫と続く終わりの地獄を

 デウスエクス(神の発現)

 マディルヘルダ(永劫胎蔵地獄界)


 天空の次元穴にいるカログリアから瞬間的に漆黒があふれ出し、それがロゴスリアの元へ向かう。


 瞬きさえも遅い瞬時でカログリアからあふれ出した漆黒がロゴスリアに到達。

 漆黒を浴びたロゴスリアの腹部に曼荼羅のような模様が浮かんだ。


 そして、ロゴスリアに到達した漆黒が、光速で広がる。


 ディオス達と戦っていたレーヴァティンが

「リザー 後で覚悟して置け!」


 ディオス達は、一瞬で漆黒の世界に包まれ

「なんだ?」とディオスは戸惑い。


 ゼウスエフェントリスにいるライアーとキャロルが渋い顔をした。



 そして、漆黒が消える。

 出現した光景にディオスは戸惑う。

「ここは…なんだ?」

 デウスマギウス・アミダライオウを装備したまま、ディオスは暗雲を下にする塹壕や、砲撃の嵐が全てを包んでいる戦争の世界にいた。


 呆然とするディオスの隣に何かの攻撃が落ちて爆発。

 ディオスは、デウスマギウス・アミダライオウとその併走機である疑似神格デウスマギウス達を使って防壁を展開、空へ浮かぶ。


 そして、見下ろした光景に困惑する。

「えええ?」

 自分のいた場所は、第一次世界大戦の地上戦のような光景で、突撃する骸骨の兵士達と、砲撃を繰り返すカノン砲達、そして、あの角張った古い戦車達が走り砲撃している。

 そこから更に一キロの所では、人型巨大ロボット達が歩き、互いに持っている巨大な砲身で攻撃し合っている。

 その足下には、骸骨のパワードスーツを纏った兵士達が走り回り殺し合っている。


 更にその数キロ向こう、鋼の人工筋肉をむき出しにする恐竜型のロボット達が背中や脚部に装備するエネルギー砲や質量砲で攻撃し合っている。


 その向こう、巨大な宇宙戦艦達が砲撃して壊し合っている。

 その宇宙戦艦から、骸骨の宇宙服兵士達が乗った宇宙戦闘機が飛び交って殺し合う。


 ディオスは愕然として

「なんだ…ここは? は、まさか…世界を構築したのか!」

と、デウスエクスによる世界構築だと思って、世界次元共鳴を探る。

 だが、共鳴(カイラル)が得られない。

「な!」

と思っている隙に、空から振ってきた燃えるプロペラ飛行機の直撃を受けた。

 この程度、デウスマギウス・アミダライオウなら問題ないのに、負けて弾かれた。

「うああああ」

と、ディオスは地面に墜落した。

「そんな。バカな…」

と、超魔導ナノマシン兵器が負けたのが信じられない。

 その前に、追突さえ察知できなかった。

 

 ディオスは、デウスマギウス・アミダライオウの探索レーダー波を放つ。

「どういう事だ?」

 レーダー波は地形的な情報は得られるも、今、動いている者達を察知していない。

 ディオスは混乱していると

「おい!」

と、呼びかける声。


 ディオスが声のした右後ろを向くと、そこに雷御がいた。

「雷御…」


 雷御がディオスを手招きして

「こっちだ」


 ディオスは雷御の後に続きながら

「ここはなんだ?」


 雷御が

「信じられないが…サタンヴァルデットと似たようなヤツがいたらしい」


 ディオスが眉間を寄せて「はぁ?」と唸る。


 雷御は淡々と

「ここは、ゴッドフィールド(神域) 神の胎中だ」


 ディオスが思考を整理して

「世界じゃあないのか?」


 雷御が

「コンピューターで言うなら、プログラムが動いているデータ上じゃあなくて、そのデータを動かしているバックグラウンド、とでもいうべきか…」


 ディオスが

「まともな法則は機能しないって事か…」


 雷御が頷き

「そういう事だ」

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いします。

ありがとうございます。

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