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天元突破の超越達〜鉄拳の女王〜  作者: 赤地鎌
ゼーレ・ヴィアジャル(魂の旅路)
531/1165

第530話 天の雷

次話を読んでいただきありがとうございます。

よろしくお願いします。


選択したディオス、そして…

 ディオスは、杉田 優志郎へ戻る事を宣言した。

 そして、ホーリートライアングルの二柱の最上位、レオニドスとメファノタスが牙の顔をする。

 爆発する暴威、それにディオスの後ろにいるセイントセイバー達が

「兄貴ーーーー」

と、叫ぶ信長の声は、レオニドスとメファノタスの暴威にかき消される。


 ホーリートライアングルの最上位二柱の、怒りと絶望、拒絶に唖然を含んだ暴威がディオスに突き当たる。

 ディオスは、それを正手を向けて両断する。


 黄金の獅子レオニドスの黄金に燃える獅子の業火、銀の龍であるメファノタスの白銀に輝く龍の暴威。

 その二つがディオスの正手の前で裂けて、全長100キロのメルカバーの天井を裂く。


 メファノタスが絶望に嗤い

「これ程までに愚かだったとは、所詮…キサマも! 獣だった。そういう事だな…聖帝ディオス…いいや、ただの人、杉田 優志郎ーーーーー」


 レオニドスは赫怒に嗤い

「全く、超越存在に至る者、全ての至高を一身に受ける聖帝が…このような愚策に落ちるとは…末代までの恥であろうーーーー」


 ディオスの守りに隠れるアシュリード、ライアーにキャロルの三人。

 アシュリードが悲しげ

「ディオスさん。申し訳ありません。自分のせいで…」


 ディオスは冷静に

「謝らなくていい。私が選んだ私の結論だ。君に咎はない」


 ライアーがデウスマギウスの右腕を伸ばし、インドラの砲口を向けるが

「黙ってろーーーー 超位者の息子がーーーーーー」

 レオニドスの黄金の牙の一閃がその砲口を破壊する。

 

 物理究極の存在が糸も簡単に破壊される。


 ライアーは忌々しげな顔をする。


 レオニドスとメファノタスは、明らかに超越存在と同等の力量を持っているのだ。


 メファノタスが右手を上げてボキボキを指を鳴らして

「キサマが…我が御方に手を上げるなら、それを破壊するまで…」


 レオニドスが鉤爪のように右手を掲げると、黄金の炎が包んで燃えさかり

「我らに弓を引いた事、冥府の底で後悔せよ」


 更に二人から噴出する暴威が加速する。


 天災のような獣の雄叫びが広がる。

 黄金の獅子と銀の竜、その頂上の神獣達の怒声。

 それは、天地が終わる音に似ていた。

 だが…


「それが…汝の答えか」

と、メルカバーの上で声が響く。


 レオニドスとメファノタスが空いた天蓋から見上げるそこに、御方アルダ・メルキオールの天頂に繋がる時空の穴があった。


 アルダ・メルキオールは、ディオスを見下ろして

「聖帝ディオス…いや、杉田 優志郎よ。お前は人に戻るだな」


 ディオスが首を横に振り

「私は、元から私だ。君とは違う」


 アルダ・メルキオールは右肘を王座に付いて顎を右手に乗せ

「そうか…残念だよ。汝なら…この頂きに至っていると…感じていたのに」

と、左手を挙げ、左手の中に膨大な紫電が集約される。

 ”エルザタリオン(天雷)

 アルダ・メルキオールは、天雷を放った。

 それは光線だった。

 

 一撃、その一撃で…100キロもあるメルカバーが粉砕された。

 落ちた天雷は、メルカバーを突き破り、それが佇む大地を大爆発させる。

 それは、かつて、恐竜を絶滅させた巨大隕石の如き天災級の威力だった。


 その大爆炎の中を余裕で飛び抜けるレオニドスとメファノタス。

 彼らにとって、この程度、ダメージでもない。

 業火の大地に、四つに粉砕されたメルカバーの破片が落ちる。


 煮えたぎるマグマと熱の大地。

 それを下に、主であるアルダ・メルキオールの元へレオニドスとメファノタスが来て、レオニドスが

「破壊しても宜しかったのですか?」


 天頂の王座に座るアルダ・メルキオールはフンと呆れた溜息を吐き

「別に、ただ、自身がアヌンナキとなった場だ。何かの記念として残していた程度。だが、なかなかの強固さよ。我が一撃でも割れた程度とは…」


 メファノタスが

「追跡しますか?」


 アルダ・メルキオールがフッと笑み

「無駄な労力だ。我を人に戻すのだろう。だったら必ず我の前に現れる」


 レオニドスが

「では、その無駄な労力を行いたいのですが…」


 フッとアルダ・メルキオールは笑い

「分かった。だが…今は、待て…」

と、見下ろした先に逃走するディオス達がいた。

 

 ディオスは、雷御の創り出した翼竜の背にいた。

 翼竜の背にはディオス、ライアーにキャロル、アシュリードの四人、その翼竜を動かす雷御。

 雷御に連れられて逃走するディオスは、遙か頭上のアルダ・メルキオールを見る。

 その視線は、悲しげであった。


 アルダ・メルキオールはそれに気付きフフ…と笑い

「かわいそうなヤツ。天道に至れるのに人道に留まるとは…」


 レオニドスとメファノタスが前屈みになって追跡しようとしたが、それを手を上げてアルダ・メルキオールは静止させ

「祝ってやれ。あやつの選択を。それに…ここには契約がある」


 レオニドスが

「契約は、ディオス達を受け容れた時に反故にされたと…」


 アルダ・メルキオールは

「いいや、大いなる父…イブアベルは、説明しただけで、我らに弓を引いていない。契約は守られている。それにこれは…内輪もめだ」


 メファノタスが

「では、如何様に…」


 アルダ・メルキオールは

「連中は、ここを出て行く。その後から…」


 レオニドスとメファノタスはお辞儀して

『全ては御方の意思に…』




 ディオスのセイントセイバー達と充人は、破壊の最中に機神型時空要塞戦艦エルディオンに戻り、脱出していく。


 燃える大地と、そこに落ちたメルカバーの残骸を下に、空へ昇る機神型時空要塞戦艦エルディオン。

 その艦橋の外を映す大画面を、信長は見詰めて

「どうして、兄貴は…」

と、信長は手すりに両手を置いて項垂れている。

 

 艦橋には、同じくセイントセイバー達に充人がいる。


 アーヴィングが充人に近づき

「どうして、ディオスさんが…あんな選択をしたか…分かるよな」


 アーヴィングはディオスと充人のやりとりを見ていた。


 充人は俯き「すまん」と、そこへ信長が充人の襟を掴み

「どうして! アンタは、それを止めなかったーーーーーー」


「止めろ信長」とユリシーグ

「信長」とカイド

「おちついてください」とラハトア


 充人から信長を離す。


 だが、綾妃が来て

「なあ、どうしてディオスさんは、あんな事を選んだんだよ。アタシ達は、ディオスさんと帰る為に動いていたんじゃあないのかよ!」


 充人は無言で俯く。


 そこへ悠希が来て

「ねぇ…ディオスさん。杉田 優志郎に戻るって。じゃあ、ディオスさん…帰って来ないの?」


 愛が

「じゃあ、ディオスさんの奥さん達やお子さん達は…どうなるんですか?」


 充人が無言で俯いている。いや、それしか出来ないのだ。


 そこにアーヴィングと阿座がアイコンタクトをして、阿座が

「とにかく、一度…アースガイヤに帰還しよう」


 アーヴィングが

「帰還したら…説明してくれるよな。充人…」


 充人は頷いた。





 雷御の翼竜に乗っているディオスに、雷御が

「全く、お前は…」


 ディオスがフッと自嘲じみて笑み

「全く、本当に我ながら…」

と、呟いている間に、マグマ地獄になった大地を抜けると、正面に200メートルの時空戦艦が見える。

 その甲板には、アルシュがいた。


 ディオスは、その時空戦艦を見て

「アレは?」


 雷御が

「ちょっと、イブアベルの施設から拝借してきた」


 ディオス達を回収した雷御の翼竜が、その時空戦艦に入ると、時空戦艦は時空転移して何処かへ消えた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いします。

ありがとうございます。

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