表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1175/1175

鉄拳の女王 第38話 頼る者達

次話を読んでいただきありがとうございます。

リーサを通じてヒイロと接触した者達は…


 ヒイロとゴードは、リーサの城の応接室へ来る。


 そこにはリーサとリューオンに、あの金糸の豪華なドレスの女性と青いドレスの女性の二人もいた。


 リューオンが

「こちらの方は…」

と、金糸の豪華なドレスの女性を示すと、その女性が

「お初にお目に掛かります。初代スカーレット様。わたくしは、現代のゴード時空でゴード帝を任されています。シャリアナ・ル・ゴードレスです」


 青いドレスの女性は

「私は、リーサ女王陛下の系譜に連なる一族の一人、ツェナ・スカーレット・ラベリオルです」


 ヒイロは視線をリーサに向けると、リーサが話を聞いて上げて…という視線を向ける。

 自分が初代スカーレットの転生であるのは、オルガ・グラーフレイの事件で…

 それは、公然の秘密で、誰も訪ねないのが空気になっていた。

 それを越えて相談に来た…という事は…

「お二人は、どうして…ここに?」


 ヒイロの座るソファーの後ろにいるゴードも渋い顔をする。

 姉のヒイロと自分が共に転生であるのがバレている。

 それは、良くない事だ。

 過去は過去であって、今に最悪をばら撒くべきではない。


 姉のヒイロが少し失礼な態度で尋ねるのは、その為なのをゴードは分かる。


 現代のゴード帝のシャリアナが

「これを…」

と、ヒイロの目の前にあるテーブルにデータ端末を置く。


 それをヒイロは手にして開くと「え?」と驚きの顔を見せる。

 

 ヒイロが手にしたデータ端末には、ムゲンを斜め上から映した映像があった。

 そのムゲンと並んでエイトも映っている。


 ヒイロが

「この人物の情報提供でしょうか?」


 シャリアナは

「この映像の二人、一人はヒイロ様が遭遇したムゲンと、もう一人はエイトと申します。エイトはわたくしを超越存在として覚醒してくれた…双極です」


 ツェナが身を乗り出して

「ムゲンは、わたしを…同じく超越存在として覚醒させてくれた。双極です」


 ヒイロは厳しい顔をする。

 どういう事?

 そう思っていると、不意に…


 これ、何か分かるか? お前達の側、スカーレット時空の女王一派からも数名、同じような実験に支援をしている者達もいたぜ。オレは…その連中の研究施設で…こうなった


 オルガとアイゾ、ムゲンと対峙した時に言っていた事が過った。


 ヒイロは、ツェナを見つめて

「貴女が…支援していた…」


 ツェナは苦しそうな顔をする。


 リーサがそこへ

「ヒイロは、彼女は関係ないわ。父親が…」


 リューオンが淡々と

「ツェナ嬢は、産まれながらに超越存在の次元との親和性に難を抱えていた。その為に幼き頃から、それを緩和する治療を受けていたが…」


 ツェナが冷静に

「私は、幼い頃から超越存在の力をコントロールする事が出来ませんでした。だから、それを制御するリミッターと共に生活してきて、そのリミッターがある施設から外へも出た事がありませんでした」

 ツェナが願うように

「ですが、それを救ってくれた人がいます。彼が、ムゲンがそうです」


 ゴードが思い返して

「双極、聞いた事がある。覇遵様が…エリザス様と共に繋がりを結び、エリザス様と覇遵様との双極になって互いに力を強めたり制御したり、覚醒したり出来た…と」


 ヒイロが渋い顔で

「確か…双極の輪(ツィンリング)だったわね」


 ゴードは、ヒイロが相変わらず、覇遵とエリザスの絆について話すと不機嫌になるのを見てフンと鼻息だけの小さな笑いをしてしまう。


 ツェナは肯き

「その通りです。その双極の力によって…私は、超越存在として覚醒し力に飲まれる事はなかった」


 シャリアナは少し言い難そうに

「私は、超越存在の中でも最弱だった。本来ならゴード帝になるほどの超越存在の力は無かった。だが…エイトとの双極によってゴード帝になる程の超越存在の力を得られた」


 ツェナは自分を示し

「私は、父が…わたくしを救う為に、ホモデウス(神人創成)と名乗る組織と接触し、いえ…父に接触して来ました。彼らは…自分達が研究する為の隠れ蓑を欲してた。父に提案をしたのです。私を救う代価に…」


 ヒイロが難しい顔で

「その足場、スカーレット時空での隠れ蓑を欲した。それが…ゾルディウス達の組織とも繋がっていた」


 シャリアナも肯き

「私の場合も同じです。私を強い超越存在にする為に…両親達に接触し同じ事を…」


 見えない点がつながり始めた。

 ゾルディウス達と繋がっていた組織がオルガ・グラーフレイを再創生させる発端となり、アイゾもムゲンもエイトも…創造した。


 ゴードが厳しい顔で

「お二人がこの話をする…という事は、その組織は、もう…」


 シャリアナが肯き

「崩壊しました。原因は、組織から誕生したバケモノ達に食い殺された…と思います」


 ツェナが不安な顔で

「組織が消え去り、そして…ムゲンとエイトは残され、スカーレット時空がこのような事になるまで、共に暮らしていました」

と、それにシャリアナも同意の肯きをした。


 ヒイロが難しい顔で

「で、シャリアナ様とツェナ様は、この二人に関して…どういう事をお望みなのですか?」


 シャリアナが意を決する顔で

「ヒイロ様、お願いです。二人を助けてください。エイトは悪しき何かに巻き込まれているだけなのです」


 ツェナも願い

「ムゲンも同じです。二年前…突如、黒い外套を纏って額に瞳がある三眼の男達の二人がムゲンの前に来て、何を告げて去って行きました。それは、シャリアナ陛下様も同じでした。ムゲンを縛っていた組織が突如、消えて…私と父は、ムゲンを受け入れて暮らそうと、ムゲンに伝えて…でも」


 シャリアナも肯き

「わたくしの方もツェナ嬢と同じです。組織の事は過去にして、共に…と」


 ヒイロは難しい顔をする。

 黒い外套に三眼の男達の二人、一人はアイゾだろう。アイゾの他にも同じような者がいる。それだけで、不安が込み上げる。


 ヒイロの後ろにいるゴードが

「お二人のお気持ちはお察ししますが。それで、どうして姉に…ヒイロに助けを求めたのですか? 出来る事は無いと思われますし、探す事は難しいと思われますが…」


 シャリアナが

「二人の持っている力には、超座の技法が含まれているようなのです」


 ツェナが

「超座には、超座同士を共鳴で探る方法があると聞きました。なので…」


 ヒイロが溜息の後に

「つまり、私の持っている超座、閃輝丞王の共鳴を使って…」


 シャリアナが身を乗り出して

「見つけて頂き、その反応のある場所さえ分かれば…後は、私達が」


 ヒイロは考える。

 色々と分かった。

 二人は、ムゲンとエイトを取り戻したいのだ。

 居場所が分からないから、超座の力でその場所が分かるかも…と

 協力すべきか?とヒイロは迷っているがリーサの方を見る。


 リーサはヒイロと視線が合わさり、リーサの視線からは

 協力してあげて…と


 ヒイロが溜息を漏らして

「ムゲンとエイトの位置を特定するまで、それまでなら手伝えます」


 シャリアナとツェナが

「ありがとうございます」

と、お礼を告げる。


 ヒイロもムゲンの事は気にしていた事もあるが、リーサが望んでいるなら…

 それに戦闘をする訳ではない。見つけるまで…位置を知らせるだけ。

 それだけの事…それだけ、とヒイロは思っていた。


 ヒイロの後ろにいるゴードは難しい顔をしていた。

 これは…多分、大事に巻き込まれるのでは?という予感がしていた。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回、タイトル未定

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ