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「カンパーイ」
寮生から1位、3位、5位、10位と入賞した。
「流石に寮長カップルは最強ですね!!」
「やめてよ!」かれん先輩が言う。
「カップルって…いつからお前たち俺とかれんが付き合ってるの知ってたんだ?」
「ええー!!!」
皆びっくりして、叫んでしまった。
「先輩たち付き合ってるんですか??」
「ああ!ってか知ってたんじゃないのか?俺がバラしちまったのか…。」
「律のばか!」
いつも優雅で上品なかれん先輩が真っ赤な顔して怒っている。
「ごめんって!でも寮生だけならいいだろ?なぁ?かぁれん!」
ほっぺたをぷにぷにと触っている。
らぶらぶのカップルそのものだった。
「かれん先輩いつから付き合ってるんですか?」
2年の先輩が聞いている。
かれん先輩は恥ずかしそうに言う。
「付き合ったのは3年に入ってからだけど、実は1年の時から好きだったの…。でも、律にはずっと好きな人がいて諦めてたんだけど、やっぱり好きで告白したの。そしたらOKしてくれて」
「かれん良かったね。律に好きな人がいるって、知った時泣いてたもんね。」
「本当に悲しかったんだもん。」
「ていうか、こないだあんたら体育倉庫でしてたでしょ?いつかバレるからするなら寮だけにきときなよ。」
「ええ??」
「もうみんなにバレたんだから大丈夫だって!」
「先輩エッチすぎ!!」
その頃の男性陣も盛り上がっていた。
「律さん!いつからかれん先輩と付き合ってたんですか?」
「寮長になってすぐたな。」
「どっちからですか?」
「こいつさ、わざと好きな人いるとかいってかれんを妬かせようとしてたんだよ。でも!全然気にしてなかったよな?かれん……。」
「うるせ…。でも、かれんから告白してくれたんだよ!俺は選ばれたんだよ。」
「てかてか、2人の時のかれん先輩ってどんな感じなんですか?」
「……。めっちゃ。可愛い。甘えてくるし。」
「でも……。良かったな。」
律先輩も嬉しそうだったと優くんから聞いた。
ラブラブな姿をみたいと1年生がリクエストしたら可愛い顔でかれん先輩が電話していい?と言った。
皆が見る中で電話をかける。
「もしもし。なんだ?」
律先輩は後輩達の前で照れくさかったのか少し素っ気ない。
かれん先輩の顔が悲しそうな顔になる。
「今、電話しちゃだめだった?」
声が震えてる。
「だめじゃないけど…」
「律くん。」
「うん?」
「大好き♡明日は二人でお祝いしようね?」
「おう。じゃあな。」
「律くん……。」
「まだなんかあんの?」
「寝る前チューしたいから後で部屋きてくれる?だめ??」
「……。」
「律くん?」
「わかった。」
ツーツー。電話が切れた。
「こんな感じだよ。」
嬉しそうな顔をしていたかれん先輩は可愛かった。
各々部屋に戻った。
その頃のかれん先輩と律先輩はというと……。
課題をするための個室で、
「かれん?反則だろ?」
「だめだった?律くぅん。早く……。」
ぶちゅーと深いキスをする。
「大好き。私には律くんだけ……。律くんも私でいっぱいになって欲しい。」
「俺もかれんだけだよ。大好きだよ。かれん。」
「嬉しい。ぶちゅー。くちゅくちゅ。律くん。今度からエッチ禁止ね。」
「なんでだよ?!そんなの無理にきまってるだろ!」
「だって……。誰かに見られたらいやだから。」
「わかったよ……。」
「私の部屋か律くんの部屋ね♡」
「かれん♡」
風吹からLINEが着ていた。
【入賞おめでとう!よく頑張ったな!】
【ありがとう。】
【期末があるからそれ終わるまで連絡控えるけどゴメンな】
【了解!】
そうだ。コンテストの後は期末考査だ。
ある程度成績を取らないと私たち専門コースも進学に響くので普通科目も頑張っている。
毎日補習を受けて分からない所を無くしていく。
寮で勉強会もしていく。
コースが違ってもテスト内容は皆、同じなのでとにかく必死だった!!!
期末考査の日が来た。
教えて貰った所が出たため、スラスラ解けた。
やっと全科目おわった。
手応えはあったから大丈夫だと思う。
「はぁちゃんどうだった?」
「何とか……できたと思う。菜那ちゃんは?」
「私も何とか……。」
二人で安堵のため息をついた。
「ご飯食べにいこー」
もうご飯を食べたらおしまいなので女子会を学食で開催する。
各々、持参したお菓子をひろげる。
寮生以外の生徒も集まってきた。
気づいたら先輩達も集まっていた。
これだけ女子が集まると凄い話が盛り上がった。
「如月羽留ちゃんだよね?」
私に話しかけてきてくれたのはメイクコースの3年生の先輩だった。
「はい!そうです。」
「羽留ちゃんの彼氏って幼なじみのかなりイケメンって聞いたんだけど写メあったら見せて」
この間お家デートの時に二人でとった写メを見せた。
「めっちゃかっこいい!!」
「やばっモデルみたい。」
「何センチあるの?」
「185cmになったって言ってました。」
「背も高いんかーい!!」
「先輩!顔もいいけど、頭も性格もいいらしいですよ。」
「三拍子そろってるって最高やね。」
「今、電話かけてみてよ!声もいいか聞きたい。」
電話をかけてみる。
プルプルっっっ
「もしもし」
「きゃー。声も男前やーん。」
悲鳴のような歓声が響く。
「羽留?」
「ごめんね!風吹くん。羽留ちゃんの先輩でーす!」
「いつもありがとうございます。これからも羽留と仲良くしてあげてください。」
「了解でーす!」
「ごめんね。風吹。先輩達が風吹の声聞きたいっていって」
「全然大丈夫だよ!びっくりしたけど笑テストどうだった?」
「何とか出来たよ!風吹は?」
「俺も今日終わって友達とカラオケ来てたんだ。」
「邪魔してごめんねっ」
「ううん。羽留の声聞けてよかった。お疲れ様」
「うん。風吹もお疲れ様。」
久しぶりの風吹の声は少し元気が無いように感じた。
夜、やっぱり気になって電話をかけてみた。
「もしもし?」
「どうした?羽留?」
「何か風吹……元気ないから。」
「今日学校行ったら林に会ったんだ。」
あの後、私は藍良ちゃん達の被害届を取り消した。
男子生徒のみとした。
藍良ちゃん達は直接関与した訳ではなかったからだ、でも、二度と私に近づかない事を約束させた。
「良かったのか?」
「うん。大丈夫だよ。学校も違うし会うことはないと思うし……風吹は同じ高校だからあっちゃうよね。ごめん」
「俺は大丈夫だよ。でも俺はあいつのこと一生許せない。」
「ありがとう。」
風吹が私を心配してくれてるのが痛いほどわかった。
藍良ちゃんに出会ったけど、どうする事も出来ず気分が沈んでしまったんだと思う。
「風吹。大好きだよ。」
「ありがとう。」
「テストも終わったから明日から毎日LINEしていい?」
「いいよ!」
「8月になったら帰省するね。試合とかある?応援に行きたい。」
「2日と20日にあるよ!羽留が来てくれたらめっちゃ頑張っちゃう。」
「うん!風吹毎日部活だよね?お弁当作ってもいい?」
「いいの?嬉しい。」
色々喋ってから大好きだよって言って電話をきった。
夏休みが始まった。
皆で寮の掃除をした。
帰省の日になった。
両親が迎えに来てくれて家に帰った。
「羽留?8月末までいるのよね?」
「うん。お母さん休みの間、私のお金で風吹のお弁当作ってもいい?」
マルシェなどで自分が作った小物を売ってお金を稼いでいた。
唯一そこでのアルバイトのみ許されていたからだ。
自分が作った物が売れるのはとても励みになっていた。
「羽留のお金でするならいいわよ!ふぶくん喜んでくれるといいわね。」
ママもうれしそうだった。
明日から作れる様に材料を買った。




