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第16話 自衛隊の出動


 4時15分 総理により防衛出動が下令された。


 4時20分 侵入した敵を一掃した市ヶ谷の防衛省の地下指揮所は緊急回線を使い、各部隊に防衛出動の下令を伝えた。


 服部統合幕僚長は2つの命令を主な方針とした。


 1、主要港湾に敷設された機雷を除去せよ。


 2.東京にいる敵を殲滅せよ。


 1については海上自衛隊水陸両用戦機雷戦群が司令部の佐世保から命令を発して、各掃海艦や掃海艇に順次各港湾の掃海を命じた。

 

 2に関しては、関東圏にいる陸上自衛隊の部隊を都心に向かわせようとしていた。





 4時45分


 千葉県習志野駐屯地にある第一空挺団では、講堂に作戦室を設置し、情報収集に当たっていた。


 情報は錯綜しているが、皇居、首相公邸、赤坂御用邸、警視庁、NHK放送センターを襲撃していた。


 敵は戦車、装甲車を含む重武装であり、装備などからついこの間まで演習をしていた亜細亜太平洋島嶼連邦共和国―――亜連の軍隊の仕業らしいだという情報が入ってきた。

 

 どこからどう侵入してきたかわからないが―――羽田に輸送機を強硬着陸させて、地上戦力を上陸させたという情報も来ていたし、偽装客船で東京湾から上陸させたとの情報もある。


「めちゃくちゃだな」


 第一空挺団団長、新見陸将補は都心の、情報とともに重ねられた地図を見ながら言った。


「警察がかなり奮闘しているようです。衆議院議員宿舎、参議院議員宿舎が盾になってから多くの議員が脱出したそうです。ですが、私邸にいた閣僚数名が敵の攻撃を受け、死亡したとのい情報も、警視庁から官邸に最後の連絡として届けられたそうです」

 と情報幕僚。


「戦車に装甲車、ロケットランチャーにマシンガンの兵士たちに戦っているだけで凄いよ。早急に我が部隊も現場に向かわないとな」

 新見陸将補は感嘆し、自分の使命を新たにした。


「統合任務司令部からは首相、皇居、赤坂御用地に侵入した敵の排除、もしくは皇族、総理の救出、保護が命じられています」

 作戦幕僚が言った。


 統合任務司令部は陸海空自衛隊の運用を一元化し、各部隊を指揮する組織である。


 新見陸将補は指揮棒を地図上に振るいながら、作戦を説明した。


「我が団の第1普通科大隊は皇居、第2普通科大隊は首相公邸、第3普通科大隊は赤坂御用地にヘリコプターで降下。特科大隊は皇居から周辺部隊を支援する、また、第1対戦車ヘリコプター隊がのちの到着して支援する」


 遠くから爆音が聞こえた。


 第1ヘリコプター団のヘリコプター群だ。


「よし、隊員たちはヘリに分乗。目標に向かえ」


 はっ、新見陸将補を囲んでいた高級幹部たちははっ、といい敬礼をした。




 同時刻


 陸路で都心に向かう部隊もあった。、


 東京都練馬に駐屯する第1師団第1普通科連隊、埼玉県大宮の第1師団第32普通科連隊である。

 彼らは73式小型トラック――ーいわゆるパジェロ、LAVと呼ばれる軽装甲機動車や高機動車、各種トラックに分乗して、東京都心に向かっていた。


 第1普通科連隊は警視庁、議員宿舎、NHK放送センターに展開している敵部隊を打倒するという任務を帯びていた。

 第32普通科連隊は羽田空港にいる敵残党の掃討である。


 若干混んでいるところもあったが、早朝ということもあって、速やかに行動が出来た。




 

 4時50分


 茨城県百里基地より出発した航空宇宙自衛隊第7航空団第3飛行隊のF2戦闘機8機が対地兵装をして、残り12機は対空兵装をして千葉県東京湾沿岸上空に現れた。


 対地目標は羽田空港に強硬着陸した亜連輸送機だった。


「こちらコスモ01、対地攻撃隊は対地攻撃を実施せよ。他は対空警戒」


 対空兵装をした12機が高度を上げ、8機が空港南に集結、北へ進路をとった。


「コスモ01から08、攻撃開始」


 8発の空対艦ミサイルASM3が発射された。


 最大射程300キロのミサイルは地上目標に走っていく。輸送機周辺にいた装甲車から対空ミサイルが発射、迎撃に向かう。


 その後、第二斉射。もう一度、8発のASM3が発射される。


 対空ミサイルのうち、3発が撃墜される。その後、羽田空港にいた輸送機3機、装甲車2台が撃破される。

 その後、再度ミサイル群が命中さらに輸送機7機と装甲車1台が撃破される。


 こうして、羽田にいた輸送機群は撃破された、


 装甲車両も空挺戦車2台が残ったが、滑走路には警戒していた将兵たちの遺体が転がっていたり、負傷していた将兵が衛生兵を求める声を上げていた。




 12機のF2は首都圏上空の制空権を維持しながら、さらに救出する輸送機部隊が侵入するのを阻止すべく、出動していた。


 小牧基地からも増援として戦闘機部隊が東京へ向かっていた。


 しかし、首都圏への輸送機阻止侵入はもう難しいだろう。


 これで地上部隊の救出は困難になり、亜連地上部隊は陸自部隊の攻撃による殲滅か、降伏するより他ないだろう。


 しかし、そのときだった。その通信に隊長が思わず声を漏らした。


『こちら、コスモ09。対空警報!』


「え?」





次回更新は5月16日(土)を予定しております

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