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チートな親から生まれたのは「規格外」でした  作者: 真那月 凜
第1部 旅の準備

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19_遠い道のり①

シャノンとルークがBランクになったことで旅に出る条件3つの内1つはクリアした

後は俺が成人することと、3人でこの中級迷宮を踏破すること


それに加えて俺としてはAランクに上がっておきたい

ランクアップの為にあと必要なのはAランクの累計討伐数のみ


それ以上にネックだったのが通常依頼だったけど、そっちは母さんのおかげで何とかなった

この町ではAランクの採取は普通に出てるけど、討伐や迷宮品の依頼は滅多に出ない

迷宮に関しては初級迷宮と中級迷宮しかないから当然といえば当然だけど…

Aランクの魔物はこの町では滅多にお目にかかれないんだよな

隣町ではそれなりに遭遇するから、依頼を出す側もAランクになると隣町に出すのが当たり前になったらしい

…というのがこれまでの経緯


でも『Aランクの依頼を受けるために隣町まで行かなければならない』というのは以前から問題になっていたし、そのために高ランク冒険者がこの町に居ない状態が続くことへの不安も問題視されていた

そこで『隣町に出てる依頼をこっちに回してもらう』という体制を試験的に作ることになったんだ

ちなみに言い出したのは母さんだけどね


討伐依頼がよく出るAランクの魔物がいる場所は、この町と隣町の中間くらいにある森だ

普通なら隣町に行って依頼を受けて討伐の手順になるけど、隣町まで歩いて5日、そこからまた2日以上かけて森迄戻ることになる

隣町で緊急で依頼が出た時に冒険者がつかまらないなんてことはよくある

そんな時は大抵弾丸に依頼が回されるけど、緊急であろうとその手順はかわらない

弾丸は馬を使えるから日数はかなり短縮できるけど非効率なことに変わりはない

これまでのそんな無駄な動きに対する不満や不便さもあったから、母さんの案はギルド側も比較的すんなり受け入れてくれた


通常の依頼書と違うのは、依頼書の隅に連携と赤字で書かれていること

こっちで受理したら隣町に報告、逆に隣町で受理されたらこっちに報告が来て依頼ボードから外すためのものだ

おかげで俺のようにAランクの依頼を受ける人間が、そのためだけに隣町に行く必要は無くなったし、隣町でも依頼完了までの日数が短縮できると喜ばれているらしい

だからこの仕組みはこれからも続ける方向で調整中だ

今後はAランクに限らず対象を広げることも考えてるらしいけどね


そして俺にとって残りは累計討伐数のみって状態になったわけだ

「シア」

「ん?」

「ここからだよね?Aランク出るの」

「ああ」

ルークの言う通りこの迷宮でAランクの魔物が出るのは44F以降だ

今週攻略するのが丁度このフロア

俺としてはやっとこの時が来たって感じかな

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