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チートな親から生まれたのは「規格外」でした  作者: 真那月 凜
第1部 旅の準備

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12_合同で迷宮へ⑥

家に帰ってすぐにマリクたちが明日来ることを伝えてファミリールームに移動する

そこでまずするのは素材の分配だ


「始めるぞー」

そう声をかければ、それぞれのインベントリやマジックバッグに入ってる今日の戦利品を全てその場に出し始める

「とりあえずこれは4つずつだな」

複数あるモノから順に分けていく

それぞれが4つ見つけたものから4つの籠に分けていくのもいつもの事だ


「フロア固定になってから分配も楽になったよね」

「確かに。数はあっても種類は少ないもんな」

「そうそう。それに最初の2回分は半端も持ち越しで行けるからね」

「おかげで3回目の分配はちょっと時間がかかる」

「その分換金した時の額も大きくなるから私は嬉しいよ」

「はは…休み前の換金だから余計か?」

「そういうこと~あ、これも4つ」

話ながらも山の中から4つのセットを次々と作っていく


「こんなもんかな?希望のものは?」

「とくになし」

「私も」

「ならいつも通りだな。今回はシャノンからか」

換金額の順に並べて一番高いものと一番低いものをセットにして俺、ルーク、シャノン、共有の順に入れていく

前回終わった続きからになるから毎回最初に当たる奴も変わる

ただし、どうしても欲しいものがある場合はそれを考慮するようにしてるから特に文句も出ない


「エンドレスがあると経験値だけじゃなくドロップ品も稼げるから最高よね」

「その割には手元の残らないのは何でだ?」

俺にとっての素朴な疑問をぶつけてみる


「何でだろ?買うものは変わってないんだけど…」

「主に服と食いもんだろ?」

「そうだよ。あ、服を買う量は増えたかも」

「いつ着るんだよ?」

「そういえばシャノン同じ服着ないよな?」

ルークも首を傾げる


「来てない服いっぱいあるもん」

「着ないまま着れなくなってるのもいっぱいあるんじゃないか?」

「あ…!」

言われて初めて気づいてとでもいうようなシャノンに俺はルークと顔を見合わせた

でもシャノンの考えていたことは俺達の考えていた事とは違ったらしい


「着れなくなった服を売ればいいんだ」

その言葉に買う量を減らすことはなさそうだと呆れたのは言うまでもない


「シャノンは分かったけどルークはどうなんだ?お前はそこまで買ってないはずだけど手元にはないよな?」

「ルークは女の子たちに貢いでるせいだと思うよ」

答えたのはシャノンだった


「別に貢いでは…」

「来るもの拒まずでデートしてるくせに。しかもそのたびに服とかプレゼントしてるじゃない」

「あ…」

どうやら事実らしい

俺の弟はこの年で女に見境がなかったのか…


「本命はどの子なの?最近一緒にいるのは5人くらいだよね?」

「本命なんていないって。みんなも真剣さなんて求めてないし」

「分からないじゃない。そんなこと。服まで買ったげてるんだから自分が一番って思ってても責められないよ?」

珍しくシャノンからもっともらしい発言が出てきた

「分かるよ。5人共お互いの存在知ってるけど文句の一つもないから。それにそれぞれ別の相手もいるみたいだし、僕はアクセサリーみたいなものじゃないかな」

ルークは苦笑しながらそう言った

そう分かっていてなぜ貢ぐのか俺にはわからない

まぁ別に金をためたところで大した意味もないけどさ


「みんな可愛いし、一緒にいても楽しいから僕はそれでいいんだよ。それよりシアはどうなんだよ?僕以上にモテるじゃん」

「興味ない」

「え~」

「狙ってるモノが透けて見える相手に付き合う気はないってことだよ」

「狙ってるモノ?」

「冒険者ランク、金、父さんたちとのつながり」

俺自身を見てることはまずない

そんな相手と関わったところで俺が得るものは何もない


「…冷めすぎじゃない?」

「事実だ」

「それをわかった上で楽しめばいいのに」

「めんどくさい」

2人の言葉を切り捨てる

そんなことをするなら本を読む時間にあてる


「同じ両親の血を引いてもここまで違うものなんだね~」

シャノンの言葉に俺達は顔を見合わせた

当の父さんたちはどうだったんだろうかという疑問が頭を掠めたけどそれ以上考えるのはやめた



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