これは新聞のネtッ!、ゲフンゲフン! 事件の匂い
蓬莱人にとって、この程度の空き期間なんて…
文屋に案内されてたどり着いた先は、里はずれにある、小さな木造の小屋だった。
「ここは?」
中は思った以上に狭く、その中に机と椅子、端っこには布団が積み上げられている。
机には新聞のネタ溜めが書きなぐられたメモと、今までの記事を冊子にまとめた物が数冊積みあがっている。
「私が人里で張り込みするときに使ってる小屋ですよ」
文屋はドアが完全にを閉まっているのを確認すると、人里では隠していた、天狗の翼をだし、
「バサッ!」と広げた。
マイはそれを見て珍しいものが見れて面白かったのか、「キャッキャッ!」と無邪気に笑い、それに気づいた文屋が羽を「ピコピコ」と上下して遊びだすと、もっと喜んだ。
「本当は鯨の看板の居酒屋の方が居心地がよかったのですが、昼のこの時間には開いてませんし、何より 赤ん坊を連れて飲み屋に入店てのはちょっとアレですしね」
「そんなことより、いい加減私をここに連れてきた理由を言えよ」
「だから~、不死のあなたの旦那様に関することですよ~」
おちょくるような口調で話してくる。
そして、部屋の温度が上昇していくのが分かる。
「…おい文屋、わたしが筆者になって、次号の見出しを『カラス天狗の焼死体、見つかる』にされたくなかったらはやく本題に移れ」
長年生きてきた身として分かる。本題を話しているのか、いないのか。
「…さすがに桁違いの威圧感ですね。今は蓬莱人ですが、もとがただの人間とは思えないですね」
赤ん坊の汗をぬぐう。
その間に文屋は翼を仰いでマイに風を送って、涼ませていた。
「まあ、いまあなたに赤ん坊がいても私を倒せるでしょうね…」
文屋は考える。
(ですが、仮に私が死ぬことは、妖怪の山の天狗すべてにケンカを売ることになるので…そうなったら見ものですが、そうならなうように弾幕ごっこがあるんでしたか)
一瞬でここまでの文を思いつくのは、さすが新聞記者といったとこか。
「妹紅さん、あなたは”風のうわさ”という言葉をご存じですか?」
私はうなずく。
「そしてわたしの能力は?」
風を操る程度の能力だ…
「もう、わかりますね?」
「流せるんだな?『竹から赤ん坊が出てきた』という風の噂が?」
「ええ、誰が?の部分を伏せて、人里、霧の館、竹林、神社(巫女と狛犬しかいないけど)、幻想郷で、同じ風が吹く場所すべてに噂を届けましょう」
「それに特に敏感に反応したヤツを問いただせばいいんだな?」
「そうですとも。大正解です、妹紅さん、早くマイちゃんの親を見つけてあげましょうねー」
…なんだろう。
とても頼もしいだが、ブン屋の考えることだ。絶対に裏があるようにしか見えない。
(いっそのこと聞いてみるか)
「なぁ、一ついいか?文」
「ええどうぞ、なんでも」
「なんでそこまでしてくれるんだ?」
すると、あやはにんまりと口角を上げ、悪い笑みをして答えた。
「そんなの、新聞のネtッ!、ゲフンゲフン! 事件の匂いがするからですよ!!」
…やっぱり焼き鳥にして、例の居酒屋に届けるのがいいかもしれない
質問、鯨呑亭と夜雀亭どっち行きたい?




