七章の1 祭りの準備
異世界生活60日目、夏の14日
イルヴァの起こした動く死体騒動から、一応様子を見る事2,3日。特に何かしら起こる様子も無かったので、行動を再開することにした。朝食をとってから、アルフィリアは売るための薬を準備し、こちらは広場に向かう……日課となりつつある行動、しかし今日は日常とは違う一幕が繰り広げられていた。
何人目かの怪しい物売りをスルーして広場に入ると、中央にある噴水兼水汲み場に人だかりができているのが目に入る。元々人の多いエリアではあるが、それが一か所に集まるというのは見たことが無い。時折楽器の演奏や大道芸人が居ることはあるが、それでもここまで人を集めることは無い。何事かとその人ごみの外縁に近づけば、一段背の高い……のではなく、おそらく台にでも乗っているのだろう。頭一つか二つ抜けた高さの男が、人ごみの真ん中で何やら話しているようだ。
「牛狩り祭り! すでに依頼も出してありますよ! 腕に覚えがあるのなら、こぞってご参加を!」
外周から徐々に人がばらけていく……何かしらの告知だったようだが、どうやら話はすでに終わってしまったらしい。しかし、確かに『依頼』と言っていた。それなら確かめるべきはその依頼内容だ。
直営酒場は、いつもよりも混雑しているように見えた。カウンターに集まる人がある程度はけてから、いつも通り頭の光る店主に『牛狩り祭り』とやらの依頼について尋ねた。
「ああ、それならこいつだ。依頼番号1324、牛狩り祭り……15日の3時にベスティア門集合。一頭あたり銀貨8。飛び道具が使えるやつ限定、先着30人まで。他の探検者と競争になるが、やるか?」
やるか、と言われたものの、情報が少なすぎる。返答しあぐねていたが……
「おい、ボサッとしてんな、どけ!」
後ろからモンシアンに脹脛を蹴られた。カウンターから追いやられて困っていると、テーブルに座ったウーベルトを発見した。パンにサラダにスープに小さなオムレツと、随分豪華な朝食を食べている。
「おや、旦那! おはようさんで」
「おはようございます……朝からしっかり食べるんですね」
「いやあ、ちと血色を良くしておこうと思いやしてね? なんせ明日は久々に息子と一日過ごせるんで」
そういえば、ウーベルトには別れた元奥さんとの子供がいるという話だった。心なしか機嫌がよさそうなのはそのためなのだろう。
ウーベルトのプライベートはさておくとして。その体面に座り、『牛狩り祭り』なる物について尋ねる事にした。
「その名の通り牛を狩る催しでさあ。旦那も前に牛の群れを見たでやしょ? あれを追い込んで、全部狩っちまう。で、狩り終わったら広場に運び込みジャンジャン焼いて皆で食う! 金が物を言うこの街でも、その時の肉はタダってのが決まりなんでさあ」
「それは、なんというか……豪快な話ですね。しかし、それが依頼になるのですか? 祭りと言うのはこう、住人が共同で開催する物では?」
「元々は、邪魔な野牛を駆除したついでだったそうでやすがね。それが肉目当てに人が集まるようになって、いつしか金持ちが自分の名を売るために主催するようになったんで」
「名を……焼肉大会で、ですか?」
少々信じがたい話ではある。企業がイベントに協賛するというのは地球でも良くある話だが、金持ちが、ということは個人だ。選挙があるわけでもないようだし、一体何のためにそんなことをするのか。
「ま、焼肉にも人は集まりますがね、どっちかと言うと同業者に見せるためにやるんでしょうな」
「同業者?」
「ええ、牛を正確に追い込む腕のいい探検者の力を借り、直接狩る担当を雇い、山ほどの牛を運ぶ荷車に、当然広場の確保。そんな諸々の人脈やら経済力やらがないといずれ潰されちまうんだとか。ま、あっしらには関係の無え話で。撒かれた金をありがたく拾っときゃあ良いんでさ」
「まあ……それもそうですか」
人間、金持ちになれば変なことに使いたがるものなのかもしれない。祭りと称するのであれば危険もそれほどではないだろう。とにかく今は稼げるだけ稼ぎたい所ということもあり、この祭りに参加することにした。
「よし、もう一度言うが、明日の3時にベスティア門だ。遅れるなよ」
3時、地球時間で言う所の7時半あたりだ。明日は少し早起きが必要かもしれない……それに、息子に会うというウーベルトの助力は望めない。単独行動になりそうだった。
「(さて……)」
ウーベルトから、なるべく矢は沢山用意しておけとアドバイスを受けたため、商店街の方へと向かう。武器の店はいくつか見たことがあるが、実際に入るのは初めてになる……どこが良いかもわからないが、とりあえず一番近いところに入ることにした。
「いらっしゃい! 何をお探し?」
ドアをくぐり、気の良さそうな顔の若い男性が出迎えた店内には、自分と同じく買い物に来た客が2,3人伺える。
壁には剣やら槍やらが並び、少なからず興味を引くが……付いた値札がその興味を削ぐ。
「(短剣でも銀貨15枚……普通の剣や槍は30枚以上か……)」
「武器をお探し? どうでしょうこの短剣なんか! 値段もお手頃で扱いやすいですよ」
「ああ、いえ……」
「それとも防具? この鎖帷子なんていかが? 中古品ですがお安くしますよ!」
「(……なんか見たことあるぞこれ)」
金貨3枚の値札が付いた、見覚えのある鎖帷子を勧められた……買う筈もないが。あまり冷やかすのも何なので、目当ての物を伝える。
「弩の矢が欲しいのですが……置いていますか?」
「はいはい、矢、矢と……1本銀貨1枚になります」
「合うかどうか、試してみても?」
「ええ勿論」
一本出された矢を、弩につがえてみる。長さ、太さは問題ないようだ。矢は一本一本微妙に違うから、面倒でもすべて合わせておけ、とはウーベルトの言。一先ず合わないほどの規格外品は無いようだ、後は撃ってみないとわからないが、さすがに試射はさせてくれないだろう。
「で、何本お求めに?」
「……また、後で来ます」
「ああ、はい。お待ちしていますとも」
複数の店で値段を比べるのは買い物の基本だ。ネット広告やCMどころか、チラシすらも地球に比べれば見かけない。
「(魔法を使った巨大広告とかあっても良さそうなものだけどな。コストに見合わないのか?)」
結局、自分の足で見て回るしかないが……少なくとも時間は十分にある。武器を扱っているらしい店を端から見て回り、矢の値段を比べていくことにした。
4~5軒回り、大体の値段を把握する。矢の種類も、ただ尖っただけの矢じりから、返しの付いた物、矢じりが丸く、重く作られたもの。棒の部分も微妙に太さが違うようだが、これらの組み合わせまで見ていくとキリがなさそうだ。肝心の値段だが、やはり1本当たり銀貨1枚前後。安い物は銅貨5枚などあったが、矢じりの錆が見てわかるほどだった。
「(錆びてる方が傷が治りにくいとか言うけど……さすがにあれはな」
そろそろどこかで買うべきかと思い出したとき、脇道を少し行ったところに、弓矢の看板が掲げられているのを見つけた。専門店か何かだろうかと、その看板の建物に入ってみると、そこが武器の店などではないことは一目でわかった。バーカウンターやテーブルがあり、雰囲気は直営酒場のそれに近いが、弓道場のような、50m近い距離に的の並んだスペースがある……入り口で戸惑っていると、若い女性が出迎えてきた。
「いらっしゃいませ、ご来場は初めてですか?」
「……すいません、ここは……何の店、なのでしょうか?」
「……? ここは射撃場『ティラトレ・ディ・アビーレ』です。普通の的から、会員専用に風、雨などを再現した魔法射撃場まで、熟練者でも満足いただける環境をご用意しています」
射撃場。一種の社交場としての機能も果たしているのか、弓を持った探検者が何人もたむろし、ジョッキを傾け、歓談し、矢を放っている。場違いなところへ来てしまったかと思ったが、あるいはここならいい店の情報を得られるかと考え直し、中を見回す。
「(なるべく話しかけやすそうな……)」
1人、カウンターで飲んでいる客を見つけた。濃い髭に太い腕、その椅子には身長ほどもある弓が立てかけられている。その隣に座ると、バーテンダーが注文を訊いてくる。
「お勧めを……こちらの人に」
「あん? なんだお前さん」
「最近、探検者になった者です。弓を使っているので、同じ弓を使う人がどこの矢を使っているのか等、教えて頂ければ、と……」
「ほーう」
何の対価も無しに話をしてくれはしないだろう。酒を奢って情報を聞き出すというのは常套手段のはずだ。男は出されたグラスを一息に飲み干し、その視線がこちらを射抜く。数秒こちらを凝視し、そして……急に笑い出した。
「おいおいおい! 弓っていうのはその、オンボロのことか!? こいつはお笑いだ! 見ろよ皆! こいつ弩なんか持って『どこの矢が良いでしょう?』だとよ!」
男の笑い声に、周りの視線が集まる。それに続いて小さな笑い声や嘲るような声も。
「良いか兄ちゃんよ。酒の礼で教えてやるがな……弩なんか使って射手を名乗るんじゃねえ!」
大声に気おされ、そこにさらに言葉が続く。
「周りを見てみろ、皆使ってるのは弓だ、一流になるにゃ何年もかかるが、弩よりずっと強い! ここはそう言う奴が集まる場所なんだ。いくら威力があろうが、1発撃ったら足止めて何十秒もガチャガチャしなくちゃなんねえ奴なんざ、役立たずなんだよ! 失せな!」
射撃場が嘲笑の渦に包まれた。もはや、話を聞けるような状況ではない……席を立てば、バーテンダーが一言。
「銀貨1枚です」
その場に銀貨を置き、射撃場と笑い声を後にする。確かに……弩は再発射に時間がかかる。自分も、安全地帯に陣取らない限りは一発撃てばすぐ捨ててしまうのが現状だ。だが……
「(何年も練習している時間なんて、あるか)」
自分にはこれしかない。例え武器として不利だということがわかっていようが、嘲笑されようが、これを使って稼がないといけないのだ。誰も、金を恵んでくれたりはしないのだから。
結局、品質と値段、バリエーションのバランスを考えて、最初の店が一番無難だという結論に達した。回り道になったが、改めて店に入る……
「おや、お戻りですか。どうです、うちが一番だったでしょう?」
「そのようですね……」
「結構。さて、それで……矢をお買い求めで?」
もちろんそのつもりではあるが、考えるべきは何本買うかだ。矢は普段ベルトのポーチに入れているが、ここには他に薬なども入れている。あまりたくさん買っても入りきらないのだ。勿論消耗品である以上多く買って損になることは無いが……
「5……いや、10……?」
実際に矢をポーチに詰め、矢の向きを変えてみるなど試行錯誤をしながらも、何本が最適か決めかねていると……
「どうでしょう、矢筒も一緒にお買い求めになられては」
「矢筒も?」
「雑多な荷物と押し込めておくよりずっと良いでしょう。手ごろなところで……これなど」
店員が選んだのは、平べったい円筒をした革製の物。右腰に来るように合わせると……中々、しっくりと来る。背負うものではないので、移動中にリュックと干渉することもなさそうだ。そして収納本数は……10本強。大概の場面では事足りるだろう。
「どうですか? お安くしておきますよ」
「いくらですか?」
「銀貨8枚、お手頃ですよ」
そう高くない……のかどうかはわからない。矢筒の値段までは見ていなかった。だがウーベルト曰く、大体の店は高めに値段を付ける物らしい。つまり、値切るのが普通だ、と。
「もっと、値段は何とかなりませんか?」
「いやあ、なかなか厳しい目をお持ちだ……銀貨7と銅貨5では」
「(まだ、いけるか……?)矢を束で買うので、もう少し」
「いやはや、これは困りました……ではこちらも勉強して、銀貨7でいかがですか?」
「(まだ……いや、深追いは禁物か)では、それで。あと矢を……20本」
「お買い上げありがとうございます! では合わせて銀貨27枚です」
この世界に来て以来の大きな買い物だ。いずれはこの程度の金額を値切らずに出せるようにならなければ目標の金貨200枚は遠いだろうが……今は今だ。
「今後ともご贔屓に!」
店員の声を背後に、アパートへ足を向ける。矢を入れて歩いてもこれと言った負荷は無く、一々ポーチを開けては矢を探り取り出すという煩わしさからは解放されそうだった。
牛狩り祭り用の買い物を終え、アパートに帰りつくと、サクラが日陰に寝転がっていた。魔獣と言えども暑いのは同じなのか、水汲み場で水を浴びた形跡がある。昼食にはまだ時間があるので、乾いたのどを水汲み場で潤してから、自室で荷物の整理をすることにした。
「(考えてみれば……これまで何もかも持ち歩きっぱなしだったしな……)」
自分の所有する物品を全て部屋の床に並べる。もう二月にもなる異世界生活だが、総量が一人で持ち切れてしまう程度なのは多いとみるべきか少ないとみるべきか……とにかく仕分けを始めた。
「(弩、鉈、ナイフ、矢、これを置いていくわけには行かない……)」
「(毛布……今の時季暑いんだよな……結構重いし……置いていってもいいか)」
「(シーツ……というかただの大きな布か。これは結構使い道がありそうだし……かさ張らないし持っていこう)」
「(ランタン。あれば便利だけど結構重い……まさか夜に牛を狩るわけでもあるまいし……置いておくか)」
「(保存食、これは持っておくべきか)」
「(アルフィリアの薬……もう、空か)」
「(食器……要るか? いや……パンを皿代わりにできるし……保存食を齧るだけなら鍋も……フォークとナイフだけ持っていくか)」
「(ハンモック……牛って大体草原に居るイメージだけど……やっぱり、地面からは離れた方が良いか……?)」
「(現金。多少は持ってないと駄目だけど……全部持っておく必要はないか? いくらかは置いておいても……)」
多少思案して、毛布、皿、ランタン、銀貨59枚のうち40枚を置いていくことにする。その結果、持っていくのは……
・弩
・矢31本(内21は荷物に予備として)
・剣鉈
・作業用ナイフ
・保存食(8食分)
・シーツ(2m四方)
・ハンモック
・銀貨19枚
・食事用ナイフとフォーク
「(……結局ほとんど減らなかった気もするな)」
荷物を部屋の片隅に置いてからはすることもないので、腕立てだの腹筋だの階段の昇降だの、体を動かして時間を潰す。ここに住み着いてから始めた習慣ではあるが、多少は効果がある……どちらかと言うとそう信じたいというのが近い。何せ、筋トレなどほとんどやったことが無いのだから、効率のいい練習方法など知らない。
「(無理にでも、クラブ活動やっておくべきだったかな……)」
ただ、何もしていないのではひたすら不安に襲われるだけになる。それを紛らわすという意味では、確かに効果はあるものだった。
体を動かし始めてどのくらい経ったか。いい加減息が上がって座り込んだところで、五つの鐘が鳴る……昼時だ。
「(アルフィリアは帰ってこないのか……)」
台所に向かい、備蓄食料のパンとチーズで食事を済ませる。この世界の食べ物の中でも、チーズは地球の物に味が近い……と言うよりは、こちらの方が好みに近い。工場の量産品と伝統的な作り方の違いでもあるのかもしれない。
食事を終え、食器を洗って片付けて、台所の隅の袋から干し肉を二掴みほど取ってサクラの皿に盛る。尻尾を振りながらがっつくその姿は、だんだん犬らしさが増してきたかもしれない。
「うあ~、あっつ~……」
そんな所へ、アルフィリアが帰って来た。いくら白が日光を反射するとは言え、纏った外套の長い袖と裾はこの時季辛いようだ……
「おかえりなさい。薬の売れ行きはどうでしたか?」
「ただいま。いつもと変わらずね……あ、でもね! 最近私の事を待ってたって人も出てきてるのよ! 私も少しずつ名が売れてるのね、うんうん」
「とりあえず、私もその一人です。薬はまだ残っていますか?」
薬の大瓶を銀貨2枚で買う。尽きていた薬もこれで補充は完了、用意したいものはすべて用意した。昼食を要求するアルフィリアに、パンとチーズと芋とでポテトサンド、のような物を用意する。
「そういえばさ、なんかお祭りやるみたいよ、牛の祭り。焼肉がタダで食べられるんだって!」
サンドを齧りながらのアルフィリアの言。どうやらかなり街中に知れ渡っているようだ。テルミナスでは魚に比べ肉が高い。それがタダで食べられるとなれば期待も高まるという物なのだろう。
「ええ……聞きました。私も狩る側で参加します」
「狩る側、って……下手に手を出したら群れに反撃されてペチャンコ、なんじゃないの?」
「どうやら大勢で参加するようですし……何とかなるのでしょう。おそらく」
依頼は他の探検者との競争、と言っていた。つまり競争になるほど獲物が取り合いになるということ。言い換えるなら返り討ちの可能性は低いともいえる。報酬が一頭当たりである以上、なるべく多く倒したいところだが……その肉を食べる以上、毒を使うわけには行かない。もっと物理的な威力を上げる手段が欲しいが……
「(いや、まてよ……)」
「ごちそーさま!」
「……あの、刺されば効いて、食べても問題のない矢毒……と言うのは作れないでしょうか」
「へ?」
洗って、とでも言わんばかりに出された皿を取りながら、そんなことを訊いてみる。毒と言うのは要するに化学物質のはずだ。熱を加えたり、時間が経てば効き目が無くなるような物が作れてもおかしくない。そう考えたのだが……
「うーん……うーん……そういう毒があるって言うのは聞いたことあるけれど……あるからって作れるわけじゃないわよ。見本があればまだ何とかなるけど」
「……錬金術も万能と言うわけではないのですね」
「まあ、ね……作れたとしても、食べても大丈夫かどうか、ネズミとかで実験しないといけないし。明日に間に合わせるのは絶対に無理よ」
言われてみればそうだ。もし中毒騒ぎでも起こそう物なら、一体どういうことになるかわかった物ではない。結局、楽はできないということだろう。
嘆息混じりに洗い物を終えて、午後は色々な雑用……食料品の買い出しであったり、サクラの散歩であったり、アルフィリアの家具を運び込むのだったり。そんなことをして過ごす。
「業者に、そのまま届けてもらえばよかったのでは……」
「節約よ、節約……!」
荷車に乗せた書き物机と椅子を二人で持ち上げ、運び込む。それだけでも、部屋が随分と生活空間らしくなった。満足げなアルフィリアを尻目に、こちらは借りた荷車を返しに行く……帰り道の広場では明日の準備なのか、資材が運び込まれ、夕日を浴びていた。明日にはこれが組みあがり、狩ってきた牛が焼かれるのであろう。
「(まあ……楽しみではある、かな……)」
自分にとっても、タダで食事ができるのは素直にありがたい。それが普段手の出ない牛肉ともなればなおさらだ……牛の狩り方がわかれば、あるいは今後自力で入手することも可能かもしれない。
多少の期待を胸に、食後はすぐ眠りにつく。早起きには多少自信があるが、時計が無いのが少々の不安要素ではあった。




