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寝たらだめ  作者: ばく
2/3

第1話 ~追眠~

この話から本編です。


そういえば、最近いい枕を買いました。すごく快眠です。枕って睡眠にとって結構重要なんですね。

ぺたり…ぺたり…


立ち込める濃霧の中、俺はひとりでどこかを歩いている…


寝巻姿に裸足…

「また俺はここに来てしまったのか」


前方に微かな光が見える…


「進むしかない事は知っている」


男は独り言を呟きながら大理石のような質感の地面の上を進み続ける。


やがて霧が次第に薄くなり現れたのは

無数の白い直方体が立ち並ぶ奇妙な空間だった。

男はそびえ立つ巨大な直方体に手を添え、その周りを観察しながら進む事にした。


「この質感は地面と同じ素材…すこし冷たい…」

男は辺りを見まわし状況を確認する。


一つ一つの直方体は大きさも形も違い、宙に浮いている物もある、

それらの直方体で構成された森のようなこの空間はさながら迷路のようだ。

上を見上げるがそこに見慣れた空はない、吸い込まれそうな黒い空間が存在するだけだ。

この森の外も同じく先が見えない闇が続くのみである。

恐らく、この直方体は発光しており、その光で辺りは明るく照らされているのだろう。


男は状況を整理しながら先へ進み、丁度手を触れていた壁の曲がり角まで到達した。


「この空間は前来た場所とは違うようだな…」


道を曲がると、男は足に何か違和感を感じた。

濡れている?…水なんてこの空間では目にしなかったが…


足に目をやった男は一気に青ざめた、


血だ…


壁についていた手にも何かに濡れた感触を覚えた男は咄嗟に手を離し距離を置く。


「これは…」


直方体の壁にはペンキをこぼしたような血の跡が数か所にちりばめられていた…

そのいくつかには肉片の様な物も確認できる。


「なんだこれ…まるで何かで叩き潰されたよう…」


ベチャ…グチャ…ベチャ…


突如男の後方から何かの肉を引きずりながら進むような音が聞こえる、

男が振り返り音の方向を確認しようとしたその瞬間…


「いやだあぁぁぁ!はやおぉぉ!」


明らかな人の叫び声!俺の他にも人がいるのか!


ドパァン!!!


希望を抱いたその直後、大きな水風船が割れるような轟音が空間に響き渡った。


「なんだ今の音…」


多くの事が同時に起こり呆然と立ち尽くす中、視線の先に人影を捉える、、

外人のプロレスラーを彷彿とさせるガタイのいい体型にメガネをかけた男が

こちらに向かって走ってくる。


「隠れろ!!」


謎の男の声に我を取り戻し、咄嗟に壁に隠れる、

その男も滑り込むかのように隣へ駆け寄って来た。


「危機一髪だった…お前その恰好…いつここへ来た?」


野太い声のその男は額に汗を垂らし、浴びたのであろう大量の血を

肩から滴らせながら質問してきた。


「ついさっきここへ来たんだ…あんた日本人か?」


その男の様子からかなり鬼気迫る状況にいた事が分かる。

俺は情報を引き出す為、質問を返した。

少なくとも俺よりは「ここ」に関して知っている事が多そうだ…


「ああ、日本人さ、速雄(はやお) 康平(こうへい)という、よろしくな…」


康平と名乗るその男は血で濡れた方の肩を隠すかのように

もう一方の手で握手を求めてきた。


「よろしくな、速雄さん、俺は 玖保(くぼ) 翔太(しょうた)24歳、学生だ」

「早速なんだがこの世界について色々教えて貰ってもいいか?」


直方体と血だまりで出来たこの世界の謎を少しでも解明したい、

俺はそんな思いで速雄の握手に応じた。



次回:話眠

モチベーションが上がったら次話更新します。

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